私が塾で出会った子

実にいろんな子がいました



某中学を受験する予定の彼

彼もまたその一人…


彼には主に
論文みたいなものを
教えていました

まあ、これがまた…

正解なんてないですよね…

「主に句読点やら言葉の間違いをみてください」
なんて言われてましたが…


私が言うこと聞くわけないわね爆笑

そんな面白くないことすんの?

ちゃんと読んで
私が試験官だったらどう思うか

そのフィードバックをしたいわぁ♡


と言うことで
がっつり読んで私の意見をさしあげましたわ



その子の文章には特徴があって
自分の意見を書いたあと
最後に

「以上のことから
◯◯と言うことが言えよう」なんて


2回同じこと繰り返しちゃってるし…



ある日の作文

電車におじいさんが乗って来ました

あなたならどうしますか(大意)
と言う問題


拾い画でしかもおばあちゃんですが
こんな感じの絵が描かれてました


模範解答
「席を譲る」

ま、そう来ますわね


しかし、この子は違った

全く筆が進まないので
「どうしたの?」と聞くと…

「電車に乗ったことがないからわからない」


…ごめん、笑ったわ

でもね、リアルな感想です

だってこの近辺で電車に乗るって
よほどじゃないと無いのよ

旅行でさえ車の時代ですしね

「まあ。それはわかる。乗ることないよね
でも、乗ったとして考えてみて」




ウンウン言いながら絞り出した作文が
また、素敵でした


「僕は、このおじいさんには
席を譲らないと思う。
なぜならおじいさんは元気で
困ってなさそうだからだ。
なぜそう思うかと言うと、
以前これこれこう言うことがあって
(彼がクラスでの体験を書いていた)
迷惑だと思われたからだ。
だから、困ってなかったら
別に助けなくてもいいと思う。」


…失礼ながら
笑いをこらえきれませんでした


それと同時に
この子のある意味素直で真摯な姿勢に
感動しました


受験まで見てあげられなかったけど
こういう感性を大事にする学校に
受かったと信じてます