私は今、友人の会社を任されているのだけれど
友人は今、水飲むのも痛くて喉を通らなくなり、入院してから4日目だ
さっき、お見舞いに行ってきた。
痛みを緩和するために、キシロカインゼリーをお菓子作り用の小さい紙カップに少しづつ入れて生理食塩水で希釈して凍らせたものをせっせと作っていた。
直接ゼリーを口に入れるとめちゃめちゃ使ってしまうので、これだと冷たいのが気持ちいいし、便利、昨夜は痛みをこれでなんとか凌いで過ごしたと言っていた。
今日はキシロカインゼリーと生理食塩水と口の中を潤す用の液を混ぜたものをドラッグストアで買ってきてもらったアトマイザーに入れて、ベッド脇に置いて、痛いとき口の中に散布するのだとか
こんな病人みたいな工夫をするのが悲しくてさっき一人で泣いていたそうだ。
再発癌だけれど、心の中は健常者なのだ、体が動き、思考する頭があれば、仕事をしたいだろう。悔しいだろう。まるで病人の自分と、気持ちの中の自分が乖離しすぎているのだと思う。
昨日、両親が顔を見たいと言って心配してきてくれた。けれど、話しかけられても、辛いし、喋るにも、痛くてやっとだったから、けんもほろろに追い返してしまったと後悔していた。年老いて、ボケたりしないかこっちが心配しなきゃならない両親に逆に心配をかけることが辛くて、いたたまれなかったらしい、「せっかく来てくれたのにごめんね」と心の中で泣きながら追い払った友人の気持ちに泣けてきた。
「運転気をつけて帰ってよね」と言うのが私の最大の優しい言葉だったと友人らしい優しさだ。私のことわかってる親ならわかってくれるだろう。昨日、親を追い払った後、一人病室で大泣きしていたらしい
昨日は日曜日なので先生の回診もなくてよかったね
今日は、身の回りのいろいろなものを会社のスタッフが買ってきてくれたと喜んでいた。「ありがとう、本当にありがとう。仕事前のプライベートな時間に、きてくれたのだ。昔からうちにいてくれる子で一番気を許している。本当にありがたい。」と言っていた。