前回からの続きです

イベントが終了して
私は、先生に声を掛けました

今まで、作品を作るのが遅くて悩んでいたけど
今日は、凄く早く出来てビックリしたと打ち明けると

学校ではどうしても、タイプによって分けるなんて事は出来ないから

特に、娘ちゃんのように、慎重・確認タイプは
合っているのか分からないまま、次に進むのがイヤだから
お友達のを見て確認したり、先生が回ってくるのを待ったりしてしまうから
時間が掛かるのは、仕方ないですよ

と、言われ。
今まで悩んでいたのが、スッキリ晴れた気分でした

その後、その先生の絵画教室に入って
去年の夏、病気をするまでの約1年半
絵とか作品を習いました

それで、画期的に早くなったかと聞かれると
全然そうではなくて

絵画教室では、割と早く作品を作ったり、描いたり出来るようになりましたが
相変わらず、学校では遅いようです

これも。最近、救われる事がありました

夏休み前に行われた、個人懇談で担任の先生から
娘の描いた絵が凄いと、べた褒めされました

私は「でも。完成するのが遅いと、毎回懇談で言われるんですよねー」と返した

「まあ、時間はかかりましたが、休み時間とかを使って、提出日には間に合ってますし。あれだけの物を描こうと思ったら、そりゃ時間かかりますよ」

皆の絵が、ズラーっと貼り出されている中
遠くからでも、娘の絵は分かりました

先生曰く
「皆、建物は大体1色でベタ塗りするんですよ。で、後から影を付けたり、濃い色を足したりしてるんです。でも娘ちゃんは薄い色から塗って、どんどんと色を重ねて塗っていました。何色も何色も。1人だけ写真のような絵なんです」

確かに、めちゃくちゃ立体的な絵で
ベージュっぽい建物なのに、よくよく見ると青とかグレーとかが、下から見えていて、それが影のような奥行きのような、立体感を出していました

担任の先生は、図工も教えているのですが
「早く仕上げるのが正解だとは思いません。自分の見たものを、正確に表現できる技術があり過ぎて、時間が掛かってしまってるんだと思います。提出日に遅れているならダメですが、自分でフォロー出来ていますし、むしろこの技術を伸ばした方が良いと思いますよ」

帰って、娘の絵を褒めちぎりました。

そう言われてみれば、時間が掛かったかどうか
提出日に間に合ったかどうか、そればかり気にしていました

どうして時間が掛かったのか
それだけ時間が掛かって出来た物は、どんな物なのか

そこを、知らないままでした