何で、気軽にそう思ってたんだろ……

結婚して、子供を産んで、育てる

みんな、普通にやってる事だから

みんな、幸せそうだから

私も普通に出来て、ただ幸せ

なんて。

娘が産まれて

確かに幸せな想いは沢山して

自分はこの子を産むために、産まれたとさえ思った

娘の為なら、何でも出来る

唯一無二の宝物

この子を私の元に授けてくれて、ありがとうと感謝もしている

他の子なんて、考えられない

なのに

昔より泣くことが増えた

悲しいこと、辛いことが増えた

何故、娘にてんかんを、治らない病気を

神様を恨むことが増えた

ならば、せめて楽しく過ごせるようにしてくれたって良いのに

友達関係も上手くいかない

ギャーギャーと声を上げて、楽しそうに遊ぶ同級生達は

前兆の苦しみなんて知らない

一生、沢山の薬を飲み続ける事も無い

不公平だ

娘は、その声を聞いて、どう思ってるんだろ

毎晩のように来る、前兆のような不快感を

どんな気持ちで乗り越えてるんだろう

沢山のお薬を、どんな想いで飲んでいるんだろう

どうして、疑いもしなかったんだろう

子供を持つということは

自分より傷付いて欲しくない大事な人が、出来るということ

今までの人生で味合わなかったような

悲しみや苦しみがあるという事

もう願っても叶わない事は、受け入れてる

病気だって、飲まなきゃいけない薬だって。

だから、せめて

今、願ってる事は叶えてよ