稲城市若葉台2丁目おとなと子どものピアノ教室
若葉台ピアノサロンです。
ご覧いただき、ありがとうございます。
ワルツとマズルカ。
どちらも3拍子の踊りですね。
この違いについて、バイエル終盤レベルの教則本で取り扱うとして、コンクールでもない限り、ワルツとマズルカを弾き分けるように指導する先生は、そう多くないと思います。
生徒の年齢やレベルや目指すところに内容を合わせ、決められた時間内にレッスンを終えられるようにまとめるとなると、余り掘り下げ過ぎても収拾がつきません。
それでも、熱心な小学生さん。
YouTubeで予習していらっしゃいました。
感心、感心。
私が、右手より強くて、ちょっと煩いなぁ…と感じた左手を、「スタッカートの音、軽く弾いて。」と言うと、「ワルツは軽いけど、マズルカは違う。」と言います。
なるほど。そうですね。
「じゃあ、ワルツで弾いてみて。」
「次はマズルカで弾いてみて。」
と言ってみると、なかなか思い通りにはならない様子で、何度も何度も弾きなおします。
上手く弾き分けられませんでしたが、時間も無いので、「なるほどね~。ちょっと違うね~。」とまとめて終わりにしました。
そうやって、思ったことを、何とか音にして伝えよう!と頑張るのは、時間を無駄にしない良い練習ですね。
私は、コンクールや音大を目指していない普通の小学生が、ワルツとマズルカを弾き分けることに拘るより、こういう体験をすることの方が大事だろうと思うので、今日は思いがけずとても良いレッスンができたと思いました。
ところが、帰り際、付き添いのお母様が、「すみません。先生にレッスンで習うより先に、YouTubeを見せてしまって…。」と恐縮されておられました。
「え?全然?大丈夫ですよ?」が、きっと、伝わっていないと思ったので、blogに書きました。
だって、生徒本人は満足気に、コンペの時に曲を掘り下げる練習が楽しかった事を思い出して、「またコンクール出たいな~。」とニコニコして帰って行ったのですから。
私も、自分の指導に満足です。