3月29日公開!映画「パリ・ブレスト」の試写会レポート

 

▲ 映画「パリ・ブレスト」の試写会へ行った中村麻由

渋谷で行われた試写会。

 

映画鑑賞後は、この映画の主人公であり、元となった自伝の著者でもあるヤジッド・イシュムラエンさんと、あのパティスリー「モンサンクレール」のパティシエ、辻口博啓さんのスペシャル対談も観覧できました。

 

 

物語は、主人公・ヤジッド・イシュムラエンさんが、22歳でパティスリーの世界選手権のチャンピオンに輝くまでを描いています。彼の幼少期からの母親との確執、学校生活、スイーツの学び舎での戦いなど、ヤジッドさんがスイーツにかけた情熱が伝わる素晴らしい物語です。

1ミリの過ちも許されない、そのスイーツという“芸術”は、何となく音楽の世界と通ずるものがありました。

各業界で「プロ」として立ち続ける人たちは、「諦めない精神」そして「理想のビジョン」を強く持っていなければ、自身を追い込み、奮い立たせることは難しいと、心から感じました。

特に印象的だったのは、作中でヤジッドの友人が述べた言葉、

 

「闘志は才能だ。お金を持つと闘志を失う」

 

まさに、「プロ」として立ち続けるためには、この「闘志」が欠かせないのだと思いました。

 

 

◾️スペシャル対談の感想

 

ヤジッド・イシュムラエンさんがフランスから来日し、辻口博啓さんとの対談が行われました。

▲ヤジッド・イシュムラエン(「Gelato World Cup」の世界チャンピオン/実業家)

 

そして対談相手には、クープ・デュ・モンドなどの洋菓子の世界大会に日本代表として出場し、数々の優勝経験を持つパティシエ、ショコラティエ・辻口博啓さんが登場。

▲辻口博啓(「モンサンクレール」のオーナーシェフ/「日本スイーツ協会」代表理事)

 

Q.映画を見た感想は?

ヤジッドさん

「この映画は、自身の自叙伝からつくられているもの。

自分の手から離れないようにということで、僕自身もプロデューサーとして携わっています。
なので、観ていていろんな思い出がリアルに蘇ってきました。

 

日本は私からしたら、世界の裏側です。
モチベーションの高い人間が200人も集まって創られたこの作品を、みんなに観てもらえるのは本当に嬉しいことだと思います。」

 

辻口さん

「自分の実家も駄菓子屋だったので、幼少期からお菓子を作る環境にあった点など、ヤジットさんの生い立ちが自身に似ているなと感じました。
観ていて、夢を諦めずに、自分の目標に向かって歩いているところに共感しました。」

 

Q.本作品の中で、実際にお菓子はどれくらい作りましたか?

ヤジッドさん「20種類くらい作りましたね。」

 

Q.パティシエになったきっかけは?

ヤジッドさん

「幼少期からあった、母に褒められたい、認められたいという感情からです。
『自分で何かを作り上げて、何かになってやる』という強い気持ちが、子供の頃からありました。
それが次第に情熱へと変わり、パティシエになって世界一になる道に繋がったのだと思います。
また、芸術家だけでなく、『みんなに自分のお菓子を食べてもらいたい』という想いから、実業家の面をもって日本にも来ています。」

 

辻口さん

「友達の家に遊びに行った時に出されたショートケーキに感動したんです。
そこから『自分は受けたこの感動を、みんなにも味わってほしい』と思ったのがきっかけでした。」

 

Q.辻口さんが世界にチャレンジしようと思ったきっかけは?

辻口さん

「当時、本当にお金が不足しており、スタート時はわずか4万5千円程度でした。
そして23歳で全国大会に優勝し、その後日本の大会でもほとんど優勝するものの、スポンサーがつかなかった時期がありました。
『これは世界に挑戦するしかない』と考え、約150万円を貯めて大会に参加するためにフランスに渡ることを決意しました。

その時に参加したのは、グラニュー糖や飴細工の大会でした。

当時は調理場を借りることが難しく、借りたアパートの大理石の床でトイレを使って練習しました。

もちろん、現地で買った洗剤を駆使して、徹底的に清掃し、舐めても安心なくらいに仕上げました(笑)。
フランスに到着してから大会が終了するまでの記憶がなく、気がつけば2日が経過していました。

そのくらい、徹底的に挑んだ大会であり、今でも一番印象深い経験の一つです。」

 

▲辻口博啓さん(左)と ヤジッド・イシュムラエンさん(右)

 

Q.最後にヤジッドさんからみなさんへ

ヤジッドさん

「トップを極めるなんて一生無理だと思うけど、お菓子を通して、僕の想いを皆さんに伝えたいなと思います。

お菓子は文化の象徴で、人間の繋がりをつくるもの。

 これが僕のお菓子作りの哲学であり、それが表現された映画です。

お菓子作りには「厳密さ」「厳格さ」が不可欠です。

そして1回きりで終わらず、コツコツと「努力」をすること。

そして、「反省」を怠らないこと。

最後には「粘り強さ」。それが重要です。

 

でも、何より大切なのは、“皆さんに喜んでもらうということを忘れない” という想いです。」

 

 

ヤジッドさんは、映画の自伝から作られており、彼自身もプロデューサーとして携わっていることをお話しされていました。

辻口さんも感動的なエピソードを披露し、映画への共感を述べられていました。

 

この映画を見終わった後、何か新しいチャレンジへの意欲や、やる気がみなぎっていることは間違いありません。

 

「何者かになりたい」「何かを生み出したい」と感じている人

今まさに夢を追い求めている人

そのほか、料理、スイーツが好きな人たちにぜひ見て欲しい映画でした。

 

3月29日(金)から全国の映画館で順次放映開始されるそうです。

ぜひ、観てみてください♪

 

 

映画公式サイト「パリ・ブレスト」>>

 

 

お知らせ

 

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「 猫の僕 」

の特設サイトがオープンいたしました。

大切な家族(ペット)を失い、深い悲しみを抱えたあなたへ、

ぜひ聴いてほしい楽曲です。

 

 

3月9日 トリビュート音楽祭」に

エレクトーン・タイムリーパー 中村麻由

として出演いたします。

ぜひ観にきてください‼️

 

 

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