心の音社が考える、献奏が意味する「4つ」のこと。

 

「献奏」という言葉は、日常生活の中ではあまり耳にしない言葉だと思います。

献奏とは、元々は神仏に対して音楽を演奏して奉納することを指しますが、ご葬儀やお別れ会、霊前、墓前などで、

亡くなられた方の冥福を祈り演奏することを指します。

 

それに加えて、心の音社が考える「献奏」には、下記4つの意味があると考えています。

 

1.『 時間 』ー “音楽 = 献奏”が 創り出す時間 ー

通常の葬儀式の流れだと、

開式の辞→読経・焼香→弔電→お花入れ・お別れ→喪主挨拶→出棺

 

あっという間に故人様とのお別れの時間がきてしまいます。

 

「味気ない時間だった」

「あっけなかった」

「あの人らしさがなかった」

「葬儀ってこんなもんだから 仕方がない」

 など、

 

もっともっと

“故人を想う時間が欲しかった”

“何かしてあげたかった”

そういうお声を多く聞いてきました。

 

「献奏」いわゆる音楽は、

故人様との思い出にゆっくりと想いを馳せていただく、唯一の時間になると考えています。
 

歌詞がない生演奏だからこそ、言葉 ( 歌詞 ) にとらわれる事なく、みなさま一人ひとりが、故人様にそれぞれの想いを寄せることができます。

 

2.『 伝える 』 ー 聴覚は、最期まで残っている唯一の感覚。 ー

 

聴覚は、亡くなった後も残っている、唯一の感覚 といわれています。

 

私たちは、少なくとも少数の積極的に死につつあるホスピス患者が、家族や医療提供者の言葉による刺激に反応できないにもかかわらず、聴覚を持っており、一連の単純な聴覚刺激に対して神経反応を示しているようであるという証拠を提示した。これは、聴覚は人が死に際に機能を失う最後の感覚の一つであるという比喩と一致しており、愛する人は死にゆく親戚とできるだけ長く話し続けるべきだというアドバイスにある程度の信憑性を与えている。
(引用:「Scientific Reports」2020年6月25日公開 )

 

亡くなった後も、しばらくの間「聴覚」だけが残っており、「音」は 伝わると言われています。

もしかしたら最期に贈ることができるのは、「言葉」や「音楽」なのかもしれません。

 

“何かしてあげたかった”という

ご遺族の想いを形にし、届けたい。

 

「献奏」=音楽であれば天に持っていけるかもしれないと思っています。

最期の贈りものとしても、まだ間に合うはずです。
残された者達が、故人なきこれからを生きていくために、心残りや後悔のない お見送り お別れ をしていただきたいと思っています。

 

 

3.『 記憶 』 ー 音楽と記憶は、密接に関わっている。ー

 

昔よく耳にしていた音楽を聴くと、出来事だけでなく、その時の感覚や感情までもが蘇ってくることはありませんか?

私は青春時代によく聴いていた音楽を今聴くと、田舎で過ごしたなんとも言えない懐かしさや、青春の胸の高鳴り、失恋の胸の痛み、部活に全力を尽くして一生懸命だった感覚、友達との楽しかった感覚.....   まるでタイムスリップしたかのように、頭の中だけではなく、全身で鮮明に思い出します。

 

このように、音楽と“記憶”は密接に関わっているのです。

 

「思い出してあげることが最大の供養である」

 

とよく耳にしますが、心の音社もそう考えております。

 

葬儀式で耳にした献奏が、記憶として参列した皆様の心に刻まれ、街角やテレビでその音楽が流れてきた時、自然と心の中に故人様のことが浮かんでくる...

そんなチカラが“音楽”にはあると感じております。

 

 

4.『故人らしさ』 ー 故人様の生き様を、音楽で表現。ー

大切な人の最期の時間に流す音楽、ご自身ならどう選択していきますか?

 

実はリクエストいただく楽曲は、なにも「故人様が好きだった曲(もしくはアーティスト)」だけでは無いのです。

 

◾️故人様が好きだった映画やドラマ

◾️故人様と一緒に行った思い出場所

◾️故人様が応援していたスポーツチーム

◾️故人様の特技、趣味、嗜んだ楽器

など

 

一見、選曲には関係なさそうな事柄ですが、どこにでも“音楽”は存在しています。

 

◾️故人様が好きだった映画やドラマ

 → その作品のテーマソングやサウンドトラック

・好きだったドラマ「水戸黄門」ー「あゝ人生に涙あり」

・好きだった映画「ティファニーで朝食を」ー 「ムーン・リバー」


◾️故人様と一緒に行った思い出場所
 →場所の地名や地域に関連した楽曲

・最後の旅行で訪れた知床 ー 「知床旅情」

・故郷 滋賀県の代表曲 ー 「琵琶湖周航の歌」


◾️故人様が応援していたスポーツチーム
 →そのスポーツチームの応援歌

・阪神ファン ー 「六甲おろし」


◾️故人様が習っていた楽器

 →その楽器で演奏した代表曲 もしくは、

  式全体の音楽を全てその楽器の音色で演奏をする など

・琴教室に通っていた ー「さくらさくら」

 

そのほかにも、

◾️ご遺族が故人様のイメージに合っていると思った楽曲

◾️ご遺族が故人へ贈りたいと思った楽曲

 

 

故人様をイメージできる曲、いわゆる故人様を表すテーマソングのような音楽です。

その故人様の“好きだったもの”なら、なんでも構いません。

そのすべてに“音楽”があるはずです。

そして、故人様とゆかりのある音楽で、お別れの空間をいっぱいにする。

そこに自然と、“故人様らしさ”が生まれると思っています。

 

 

まとめ

心の音社が“献奏”が必要であると考える理由は、

◾️時間 』     ー “音楽 = 献奏”が 創り出す時間 

◾️伝える 』    ー 聴覚は、最期まで残っている唯一の感覚。 

◾️記憶 』     ー 音楽と記憶は、密接に関わっている。

◾️故人らしさ』 ー 故人様の生き様を、音楽で表現。

の4つ、というお話しでした。

 

「献奏ってどういう意味が込められているの?」

「葬儀に音楽を入れるか迷っている」

そして、

「そもそも献奏って必要?」

 

そんな方々に、ぜひ私たち心の音社の献奏をご体感いただけたら嬉しいです。

 

“献奏”を通して、故人様のことを思い出す時間 していただき、

これからも故人様の記憶を、心に刻んでいただければと思っています。

 

 

エレクトーン献奏のある葬儀ってどんな感じ?

 

 

ぜひ動画でご覧ください

『「お寺×エレクトーン献奏」の動画 〜エレクトーン献奏のある、葬儀の流れ〜』の動画

 

 

関連リンク

 

▼「中村麻由」Wikipedia
 

 

▼「心の音社」コーポレートサイト

 

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