大切な人との早すぎるお別れ。愛する奥様に贈る「ビートルズ」
ご家族との別れ
先日ご依頼があったのは、故人様と突然のお別れをご経験されたご家族の葬儀式でした。
喪主をされた旦那様はじめ、私たちが会場へ到着した時には、ご親族の皆様が会場に設置された棚の上に、
故人である奥様の大好きだったモノを、飾っていらっしゃいました。
大きなぬいぐるみから、好きなドラマのDVDやCD、そして旅行用キャリーバック。
奥様(故人)は、旅行先で帰らぬ人となったとのことでした。
会場の前方には、奥様と旦那様が写った思い出の写真の数々がスライドショーになって流れていました。
「秩父のラインくだり」や、「箱根旅行」「雪まつり会場」での一枚。
どれも、幸せそうなお二方の笑顔が輝いたお写真でした。
後に到着された、故人様のご家族は、力なく椅子に座られました。
そこでお父様は、そのスライドショーの中で笑う娘に向けて、絞り出すようにおっしゃいました。
「⚫︎⚫︎(故人様のお名前)っ…!早すぎるよっ…!」
そして泣きながら、手で目を覆いました。
その隣で、お母様は
「小さい頃から、ムチムチしていて可愛かったのよ…。」
そう呟かれました。
ご両親は、「まさか」としきりに言われており、
自身たちよりも早く、娘さんを亡くすことになるとは夢にも思っていないご様子でした。
大切な人とお別れが来るなんて、誰もあれが最後になるなんて、
人の死は予測できないことなのだと、改めて感じた瞬間でした。
献奏「ビートルズ」
今回ご遺族からリクエストされた楽曲は、ビートルズの「Let It Be」。
ビートルズ好きな奥様のために選曲された一曲でした。
献奏曲が流れる中、参列者の皆様は、
故人様の遺影を見つめたり、
ハンカチで涙を拭ったり、
目を瞑り下を俯き、黙祷したりと
各々の方法で、故人様に想いをめぐらせていらっしゃるようでした。
まとめ
葬儀というものは、その人のお人柄が見えるモノだと、私はいつも感じています。
その方が亡くなって、周りの方々がどのように悲しみ、どのような言葉を投げかけているのか。
どれだけ愛された人だったのか。
それは故人様が、人生の中でどれだけ周りの方々に愛を与えていらっしゃったかで変わってくるのだと思っています。
ご友人の方がおっしゃった
「(故人様は)人をすごく大事にした人」
たくさん愛され、惜しまれて旅立たれた故人様とお会いできて、
そして、お見送りをする大切なお時間に献奏をさせていただき、
心から、感謝の気持ちでいっぱいのお式でした。
故人様がどうか安らかに、
そして残された方たちの心が1日でも早く、穏やかになりますよう、
これからも、我々は祈り続けます。
ご担当 葬儀社様 情報
“おせっかい日本一”を目指す新しい葬儀屋さん
(株式会社 貴方の側で)
代表:片桐様(左) 献奏アーティスト:中村麻由(右)
関連リンク
▼「心の音社」コーポレートサイト
▼エレクトーン生演奏(ご葬儀・イベント)のご依頼はこちら