池上本門寺「お会式」へ行ってきました。
「お会式」とは?
「お会式(おえしき)」とは、日蓮聖人のご命日を指す言葉で、江戸時代よりこの池上の地で行われてきた盛大な法要行事のことです。
▲池上本門寺 入口前
全国各地の日蓮宗寺院では、日蓮聖人がお亡くなりになられた10月13日を中心にそれぞれお会式行事が営まれますが、日蓮聖人が御入滅された霊跡である池上本門寺のお会式がもっとも盛大に行われます。
[引用:日蓮宗大本山 池上本門寺 公式サイト]
全国各地から集まった総勢約三千人もの「万灯練行列」が、池上徳持会館から本門寺までの約2キロにわたり、深夜1時頃まで練り歩きます。
そして、今年の御会式のスケジュールはこちら。
- ◾️10月11日
- - AM11:00~ 歴代先師聖人並びに池上法類・池上護山会先師報恩法要
- - PM2:00~ 納経十種供養式法要
- ◾️10月12日
- - AM10:00~ 宗祖御更衣(ごこうえ)法要
- - PM2:00~ 宗祖報恩御逮夜法要
- - PM5:00~翌朝まで 宗祖報恩唱題行
- ◾️10月13日
- - AM7:00~ 宗祖御入滅御正当法要(特別説教・臨滅度時法要)
- [引用:日蓮宗大本山 池上本門寺 公式サイト]
私たちは、中日の12日の夕方から行ってきました。
万灯練供養(まんどうねりくよう)とは?
▲万灯(まんどう)
日蓮聖人が亡くなられた時、庭先の桜(お会式桜)が時ならぬ華を咲かせたという故事から、紙で作った造花でお会式桜を模し、灯明輝く宝塔を飾って作られています。
[引用:日蓮宗大本山 池上本門寺 公式サイト]
私たちが池上駅に到着をした17時半頃には、すでに行列が始まっており、この“万灯”が太鼓の音とともに、行列の中をゆっくりと歩いていました。
この宝塔の頂上部分からたくさん垂れ下がるのが、お会式の象徴となる“桜”を、紙でひとつひとつ手作りしたものです。
本日のために、全国各地でこの“万灯”を制作し持ち寄っているそうです。
とくにこの万灯の形には規則がないそうで、さまざまな色や形の万灯があって、見ていてとても面白かったです。
しかし、池上本門寺へ入る前に長い階段があるのですが、そこを担いで上がれるものでなければなりません。
階段で持って上がる際は、中に電気を灯すための発電機も入っているため、とても重たそうでした。
池上本門寺大堂
お題目を唱えられている最中、本堂の中へ。
住職の読経に合わせて団扇太鼓をたたいたのですが、この意味としては、物事が“よくなる”から「(団扇太鼓が)よく鳴る」にかけているのだそうです。
▲団扇太鼓を手に持つ中村。
(注意:本堂内での撮影は厳禁です。今回は特別な許可をいただいて撮影しておりますので、ご注意ください。)
唱題に合わせてたたかれる太鼓と団扇太鼓の迫力に、圧倒されました。
しかし、この一帯に漂う線香の香りと、太鼓の音色、そして題目を唱える住職の声に、とても落ち着く空間だとも感じました。
日蓮聖人が亡くなる時に寄りかかっていた「桜の木」
▲日蓮聖人が寄りかかって亡くなったとされる、日蓮宗本山 池上 大坊 本行寺の「御会式桜」。
▲「御会式桜」にはポツポツと桜が咲いていました。
日蓮聖人が亡くなったとき、庭先の桜が冬(現在の11月~12月頃)にも関わらず、「桜の花を咲かせた」と言い伝えられているそうで、お会式開催時期にはかならず桜が咲くそうです。
お会式の象徴ともされる桜(紙で手作りされたもの)は、このエピソードからきているそうです。
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今回初めてお会式を エレクトーン献奏アーティスト中村麻由 と行って参りました。
池上駅を降りたら、池上本門寺まで続くたくさんの屋台とそこに賑わうたくさんの人を見ると、本当に大きなお祭りだと感じました。
でも、この「お会式」が行われる本来の意味は、日蓮宗を産んだ「日蓮聖人」の法要。
このことを知った上で、御会式に参加するともっと楽しめるなー、と感じた日でした。
まだ行かれたことない方は、ぜひ来年は参加してみてくださいね。
▲「池上本門寺」からみた、お会式万燈行列と中村麻由。
お知らせ
台東区谷中にある「蓮華寺」で、
中村麻由アレンジverで「千の風になって」を“献奏”‼️
その様子を動画で配信予定です。
季刊誌「祈りを紡ぐ vol.14」にて
テノール歌手・秋川雅史さんのインタビューを中村麻由が担当した回が
掲載中です。
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