これまで、ご遺族に代わって
何千もの想いを
音楽に乗せて演奏してきました。
 
けれど、
自分自身にとっての大切な方へ向けて
自分の想いを乗せて
〝献奏〟をしたのは、初めてで ...
 
この仕事を始めてから
いつか こんな日が来るのではないか と
正直 怖いと思っていました。
 

 

昨年、若くしてこの世を去った
善立寺の住職 新倉典生 先生。
生前からご自身で準備をされていたという
一周忌の「偲ぶ会」。
 
亡くなった直後に 1年後の計画を聞かされ、
その際の演奏依頼をいただき、
「冷静に演奏できるだろうか」と
ずっと心配だったのですが、
なんとか冷静に演奏することができました。
 
その中の1曲です。

 

新倉先生との出逢いは 5年前。
理事長のお一人との出逢いをきっかけに
各イベントで演奏させていただくようになり、
その〝PfO〟の発起人が新倉先生でした。

 

 

 

初めてお逢いする時は、人生で初めて

お坊さんときちんとお逢いするということで、

すごく緊張したのを覚えています。

 

 

特に新倉先生は、存在がどこか神々しくて、

(これが本当のオーラというものなのか..)

新倉先生が入って来られるだけで、

一気に空気が変わるような、

そこだけが まるで眩しいような、

そんな不思議な方でした。

 

 

よく オーラが〜とか、背後が光って〜とか

そういう表現を見るけれど、

大袈裟だなーと信じていなかったんです。

でも確かに、言葉にするとしたら

こういう表現をするしかない。

本当なんです。

 

 

 

表情、眼差し、振る舞い、声色、言葉選び ...

その全てから包まれるような感覚があって、

得体の知れない安心感?

うまく表現できなくてもどかしいのですが、

私も何度も救われました。

 

 

こんな人と出逢ったのは初めてで、

これからも出逢えないだろうと思います。

 

 

 

 

新倉先生にかけていただいたお言葉を

忘れずに、

教えていただいた利他の心を大切に

生きていきます。

ありがとうございました。

 

中村麻由