客席は かなり寂しい状況でした。
コロナ禍の 生の舞台の現状 を
目の当たりにして、
かなりショックでしたが、
そんな状況下でも、
生身の パフォーマンスと声で
直接伝わるパワーには、
心を震わせるものがありました。
ステージの上には、
ソーシャルディスタンスやマスクはなく、
コロナウィルスに侵される前の世界があり、
カーテンコールで役者さんが
全員で手を繋いでいる姿には、
とても感動しました。
やっぱり劇場は変わらず、
日常や現実を忘れて、
夢を見せてくれる場所でした。
何にも頼らず
自身の 身ひとつ で
戦っている役者さん達の姿を見て、
自分自身を見つめ直す
きっかけをいただいたような気がします。
役者の皆さんが
全身全霊をかけた2時間半の中から
受け取るものは、
抱えきれないほど 大きなもので、
これからじっくりと時間をかけて
自分の中に消化していきたい思います。
中村麻由