息子 20代後半。
ちょうど一年前に関東から鹿児島へUターンして注文住宅の営業マンになった。
頑張ってたよ。
家の勉強もしてたし、とても前向きだった。
夏までは。
◆
秋頃から笑わなくなり
様子が変だなと思っていた。
今年の正月明けは顔色が真っ青で
まるで能面みたいな日があった。
体調も悪そう。
なにかあったな、と思ったけど、
でも無理には聞かない。
言ってくれるまで待った。
息子にとって我が家が居心地のいいホッとする場所になるように、母として意識して過ごした。
◆
2月。
娘家族が遊びに来た日の夜、娘が息子に聞いた。
娘
「ねぇ、あの契約、取れたの?」
最初の資料請求からアポイントメント、一貫してずーっと息子が担当してたお客さんの契約。土地も息子が探したのよ。お客さんの希望に応えるべく頑張ってた。
息子
「取られた。」
家族みんな
えー また!
息子
「まぁ、まぁ、まぁ、・・・・。」
あんまりだ
先輩に契約を取られるのは3度目だ!
だから正月明けに息子は真っ青な顔をしていたのね。
(※) 営業職の息子に賞与は無い。契約1件につき30万円が収入になる。3件横取りされたから90万円消えて、それに加えて人間不信による精神的なショックも大きかった。
横取りの手口はいつも同じ。息子の先輩は契約の最後の最後に契約した担当の名前を息子から自分に変更するのだ。
お客さんとの最終契約の日、先輩と息子は2人でお客さんに説明をする場がある。先輩は最後の最後のとき「これ、事務所に持って行って。」とか何とか言って接客する部屋から息子を退出させる。
そうして先輩は言うのだ。
「今まで担当していた○○(息子)は新人です。これから先は慣れている私(先輩)が担当した方がいいと思いますが、どうしますか?」
お客さんはそれならばと、簡単に担当を息子から先輩に変えてしまうのだ。
担当者名には先輩の名が書き込まれる。
成績が全ての営業で、この一年、頑張って契約まで漕ぎ着けた全部(3件)の契約を先輩に取られた。
その上、パワハラとモラハラ気質の別の上司が
「一年経っても契約が取れていない!何をしてきたんだ!だからお前はダメなんだ!」
と息子を追い込む。
私の大事な息子になんて事をしてくれたんだ
このクソ野郎!
あら、失礼しました。心の声が。。。
あー、ダメだ。こんな会社。
息子を営業マンとして育てる気が無い。
一番怒ったのは夫。
契約を横取りする先輩を本気で怒っていた。
怒りで声が震えていた。
こんなことがあって家族一致で息子の転職を推奨した
みんなで応援する
◆
今日までに一社受けて縁がなかった。
さぁ、これからまだまだ転職活動頑張るよー