久しぶりに父の実家に来ています。


子供の頃、毎年遊びに行ってた
茅葺きの屋根の家も、近所の友達も、
もういない。



見渡す限りの山と
年を重ねた大人たちと
その人たちが細々とやっている畑。

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あの頃、カブトムシやクワガタをとるために
早朝近所の子たちと遠出したり、


畑で出来たとれたて野菜を食べるのが、
私の中では、夏が来た証だった。


都会では味わえない
空気と景色と味。



今も変わらず緑が色濃く、
空気も澄んでいるけども
かつての活気は、もうない。



瞼に残る思い出の家と
その頃出会った人たちと
子供だった自分



懐かしい気持ちと
寂しさと
否が応でも命の循環を思い知る。



土に還るその時まで
命をまっとうするまでだなぁと
氣が遠くなりながら、思う。

お盆は、
過去と未来を行ったりきたり。
想いを馳せる時間なのかもしれない。



与えてもらった恩恵を思うと
感謝しかないけど
自分はどこまで出来るのか。


家の片づけを終えて
花を手向け、お墓に手を合わせる。
ホッとひと息、つかの間の初盆の昼下がり。