母が倒れ危篤状態が続いていた

半分覚悟 半分は

目を開けるかも知れない

そんな思いだった

ろくに眠ることも出来ず

朝を迎え いつもの様に

仕事へ行った

大丈夫! お母さんを信じてる!

絶対死なない! 

そう信じて…


職場の人達は そんな状況で

仕事をして大丈夫か と

心配してくれたけど

なにか他のことに集中しないと

気持ちが持たなかった

だから考えないように

夢中で仕事をした


仕事が終わったその足で

母のいる 医療センターに

向かった

母は昨日より 心拍数も上がり

私もこのまま回復するんじゃないか

と淡い期待をした


でも 姉の時もそうだった

亡くなる前は元気になる…


死が近いのか

考えたくないけど

覚悟しなければならない


でも 死を認めたくない私は

打ち消すように

大丈夫!

母は明日も生きている!

そう強く思い込んで

布団に潜った