またもや秀作を一本ご紹介します
1月18日公開
「ビフォア•ミッドナイト」
アタクシが20年くらい前
20歳のとき
LAに留学をしていたころ
ウエストウッドという
映画館が立ち並ぶ町で
ある一本の作品を
”スクリーニングしてください”
とビラをもらい
観てアンケートに答えた
映画があります
まだ製作途中で
サウンドも未完成
クレジットロールもなし。
エンディングは観た人の意見で
変更する可能性もある
と説明をもらいました。
当時、英語の理解力は微妙だったけど
「かなり面白かった」
と良い評価をして
エンディングも
変えないことを希望します！
とアンケートに付け加えさせてもらった
その映画は1年後に公開され
エンディングもそのままに。
監督のリチャード•リンクレーターは
映画賞で監督賞を受賞
その映画のタイトルは
「ビフォア•サンライズ」
今回の作品の1作目となる作品でした。
アメリカ人青年のジェシー
フランス人女学生のセリーヌ。
この2人の若い主人公は
ユーロトレインの車内で
「運命的」な出会いをする。
意気投合した2人は
ウィーンで途中下車し
お互いの人生や恋愛観などを語らう
「14時間」だけという
限られた一夜を過ごすのです。
半年後の再会を約束するも実らぬまま
時は9年後。
2作目の
「ビフォア•サンセット」でございます。
パリで再会をした2人。
「85分」いう限られた時間の中で
とりとめのない会話が続き
ここで始めて
お互いの本当の気持ちを知ることになる。
そして
今回の3作目は
2人はめでたく結婚をし
双子の子供にも恵まれている。
舞台はギリシャ。
ジェシーが前妻との間にできた
息子のことで
アメリカ移住についてや
今だから語れる
恋愛感•人生感に続き
浮気の話まで展開
喧嘩も勃発
ここでついに離婚か
という
話の流れにまいります。
で
この作品の魅力とは
上記に書いた
この3作品全てのストーリー
2人の「会話」だけで進みます。
場面設定がほとんど切り替わることもなく
ただただ
ヨーロッパの美しい風景が映し出され
2人が歩き
会話をするだけなのです。
なのに全く飽きない
隣のテーブルで聞き耳を立てて
カップルの会話を楽しんでるような感覚。
言い換えれば
舞台を観ているような感じ。
物語の世界観は
主人公の男女演じる
イーサン ホーク
ジュリー デルピー
2人の役者に完全に託されており
彼らの”絶妙”なやりとりによって
2人が出会ってからの
20年という歳月に
一体何が起きていたのか
の想像力を掻き立てられるのであります
あ、
もちろん 会話で状況説明はありますよ
その時の状況を
具体的に脳の中で
絵を描いてシュミレーション
したくなっちゃうんです
印象的なセリフがありまして。
これは
女性が年をとったら
パートナーに聞きたい質問
「今日、列車で会ったら
私を魅力的だと思う？」
この3作目で主人公たちは
アタクシと同じ40代。
運命の出会いから20年くらいの時がたち
体つきは若い時とは違う。
今の自分でも魅力を感じるか
という妻の質問に
「もちろん」と答える夫なのだ
」と答える夫なのだそして
感情的になって怒る妻に
「そんな君が好き」と
」と穏やかに答える夫の愛情
まさに
引き合わされた「カップル」とは
問題があろうとも
月日が経とうとも
「お互いを愛し合う精神」
は不変であり
許し合うことができるのだ
と
学ばせていただきました
自分の人生と重ね合わせ
人生における価値観を
見直そうと思える作品でございます。
では
長くなりましたが
星印ターイム
今回の「ビフォア•ミッドナイト」
評価は
☆☆☆☆
宜しくどーぞ。
きました。
マスト シー
この作品に関してですが…
まず
ハズしません。
1作目からの
「脚本力」は健在。
それを生かす2人の役者の
表現力
笑いに溢れ
美しいギリシャの風景に癒され
人生や恋愛について改めて考えさせられ
何か問題でもあるのか
と。
オスカー
脚本賞ノミネートに1点。
女性の方は観るべき大好きな作品
男性の方は ”通好み”する
舞台劇のような
深いコメディの世界を楽しんでください