6月13日は我が家の先代猫オッジの命日でした。
5年振りにパンダの赤ちゃん誕生で、お祝ムードに湧いた日でした。
オッジが生を受けたのも5年前のパンダの赤ちゃんと同じ頃でした。そして、オッジもパンダの赤ちゃんと同じく器官にミルクを詰まらせて、生まれて僅か10日ほどでお空に旅立った仔猫でした。
5年振りのパンダの赤ちゃん誕生のニュースに、ふとあの頃、わずか10日ほどでしたが、オッジと過ごした幸せな日々、時間を思い起こしていました。
5年前の6月初旬、この季節にはめずらしく台風のような嵐が吹き荒れた夜の翌朝にオッジはひとりずぶ濡れで横たわっていました。最初に見た人の話では親猫が別のもう一匹だけをくわえて、オッジひとりを残し去って行ったそうです。
人通りの多いマンション入口付近にも関わらず、夕方近くまで放置されていた仔猫でした。
慌てて、病院に連れて行きましたが、既に低体温症に陥っており、体重もわずか130gしかない目も開いてない産まれたての小さな命でした。
それでも病院の全面的無償協力と周囲の人の温かい助けもあり、140g、150g、160gと順調に体重も増え、大きな声で鳴いてミルクを欲しがるくらい元気になっているように見えましたが、突然、お空に旅立ってしまいました。
たった10日余りで生を全うし、そして旅立ったあの子は何のために産まれて来たのだろうか?
幸せだったのだろうか?
もうちょっと早く保護して上げれていたら…などいろいろな想いが巡り、やるせない気持ちになっていました。喪失感と共に。
ほんの10日ほどの時間でしたが、あの子のくれたものはとても大きいものでした。
私はとても幸せでした。
無償の愛。この上ない至福の時を味合わせてくれました。
手のひらにスッポリと収まるほどの身体でしたが、手のひらの上でいつも気持ち良さそうにスヤスヤと眠っていました。わたしの掌の匂いを確認しては安心するように。
そして、オッジが言った通り、翌年の『りんごの季節に』仔猫に出会いました。オッジの生まれ変わりの。それが現在の我が家の風太です。
二度目の幸せを味わっています♡