
8度目の挑戦にしてようやく母国GPの優勝をつかんだアイルトン。自分が生まれた街、サンパウロの中心にあるサーキットでの勝利に号泣した。レース終盤、6速ギヤ以外のすべて使用不能になるという事態に見舞われ、今回も優勝は無理かと思われたが、片手でステアリングを操り、もう一方の手でシフトレバーを押さえたままで走るという荒業をやってのけての栄光だった。フィニッシュ後、疲労困憊していた彼はマシンから引き出されるようにして出てきた。表彰台でトロフィーを掲げるのもやっとという状態に、ドラマとアイルトンは切り離せないことを改めて痛感した。
(Interlagos 1991)
わたしは、アイルトン・セナのことを思うとなんだか涙が出てきそうになったりします。こんなふうに少しだけしか彼のことを知らないのに……。