夕方からの お通夜のために


午後 霊柩車でダーリンと一緒に


自宅を出ました





葬儀会場の祭壇には


沢山の花が飾られていて


真ん中にダーリンの写真が飾られました





いよいよ お別れのセレモニーが始まるんだと


実感させられました





もっと ゆっくりとお別れをしたいのに


背中を押し出されるように


心の準備が整わないまま


お通夜が始まりました





大雨の中


沢山の方々がお焼香に来てくれました


飛行機で北海道や愛媛から飛んできてくれた友人・・・


よさこいのメンバーや子供たち・・・


よさこいのほかのチームの人たち・・・


ダーリンの幼馴染・・・


私の同窓生たち・・・


ダーリンのゴルフ仲間・・・


消防団の仲間・・・





懐かしい笑顔を見たり


抱き合って泣いたり


男泣きを見たり・・・





通夜振る舞いが終わって


家族だけになると


何の音もない館内は


不思議な空間に感じました





飲んでも飲んでも眠くならないけど


翌日の告別式のために


少しは休んだほうがいいというので


ダーリンの棺のそばのイスで


仮眠をとりました





どこにも ダーリンの気配を感じないけど


ダーリンは 今 どこにいるんだろう。。。


悲しみに暮れてる時間も無く


葬儀の準備や


訃報を聞いて駆けつけてくれた方々の


対応に追われてた時


一本の電話がありました





家の電話に非通知で掛けてきて


名前を「オガワ」と名乗る男の人から


私への電話でした





「オガワ」という名前に覚えはなくて


「ごめんなさい 分からないんですけど・・・どちらのオガワさん?」


と丁寧に確かめると


「高校の・・・」


声も小さく ボソボソとした話し方で


よく聞き取れませんでしたが


自分の卒業した高校の名前を言ってみた


すると オガワさんは


「そう」


「えっ じゃあ F組?」


「そう」


「え~オガワっていなかったなぁ~」


「今は オガワ・・・」


「え じゃあ 前は?」


「スズキ」


「えっ スズキヒロシ?」


クラスに1人だけ スズキがいたんです。。。




「びっくりしたよ・・・」というと


スズキヒロシは事故の詳細や


子供の事など 近況を聞いてきた


そして携帯の番号を教えてというので教えると


非通知でも出られる?と聞いてきたので


そこで 初めて



ん?なんか怪しい・・・と思い始めて



「非通知じゃ出ないよ~」 というと


スズキヒロシは携帯を買ったばかりで


非通知設定を解除する事が出来ないから


「非通知拒否を解除して」 と言ってきた



ますます怪しいので


「この事クラスの委員長が連絡してきたの?」


「そう」


「シノハラから?」


「そう」


「委員長はシノハラじゃないよ!!


 あんた スズキヒロシじゃないでしょ!!」



ガチャン!!



電話が切られた・・・



きっと その日の新聞のお悔やみ欄に


ダーリンの事が掲載されたので


それを見て電話してきたんでしょう





「未亡人に何をしようとしてるのよね~?」


と友達に話したら


たぶん オガワはダーリンの同級生って言って


「生前 奥さんには内緒でお金を貸してた・・・」 とか言って


お金を騙し取ろうとしたのに


私が勝手に勘違いして自分の同級生だと思ったから


話がややこしくなったんじゃないか・・・という推理でした





早とちりで 思い込みの激しい性格のお陰で


振り込め詐欺に遭わずに済みました・・・が




しっかり 20分も身の上話をしちゃったけどね・・・


携帯番号も教えちゃったし・・・( ̄∇ ̄;)ゞ

29日 事故の原因が


ダーリンの操作ミスではなく


避ける事の出来ない事故だったことが分かった





トラックから出したアウトリガーの足場が


地表20センチの下は


深さ50センチ長さは数メートルもある


空洞になってたらしい




だから トラックの荷台から


機械を下ろそうとして


トラックが転倒して


事故が起きてしまったらしい




地下の空洞の原因は地震らしい




こんなところで・・・・




テレビで誰かが言っていた


「人は事故や病気で死ぬんじゃないよ


そのひとの寿命なんだよ・・・・」




そうなのかな・・・







ダーリンのいない世界なんて


考えもしなかったし


想像も出来なかったのに


急に実体験させられても


頭も心も付いていけませんでした




二人の約束だった「臓器提供」も


まさか こんなに早く果たす事になるとは


思わなかった・・・




ダーリンの体からは


腎臓と角膜が提供できたんだけど


眼球を摘出しなくちゃならない角膜は


どうしても提供できなかった・・・





摘出手術を終えて


ダーリンと一緒に家に帰り着いたのは


夜中の3時過ぎでした





朝までのつかの間の時間


ダーリンの肩にもたれて


添い寝をした



これが ダーリンと並んで寝る


最後の夜になった。。。

久しぶりのブログ更新ですが


まとまりのない文章になってしまうと思います


コメントをもらっても


返事が出来ないかもしれません


ただ心を吐き出したくて





平成23年6月27日

いつもの朝が始まって


「いってらっしゃい」と送り出して


90分後の電話で


まめるの世界は一転してしまいました




「いってきます」と言ってから


4時間後に会ったダーリンは


もう何も話してはくれませんでした




規則正しい機械の音だけが


ダーリンが今生きていることを


証明していました



どんなに名前を呼んでも


返事は無く


手を握っても


握り返してくれない





人間関係で悩み疲れていた私の


一番の理解者で


誰よりも力強い味方だと


再確認して


「まさちゃんと結婚して良かった・・・


まさちゃんがいて 良かった・・・」


と ダーリンに伝えたばっかりだったのに




機械の音が止まるまで


私は人生で一番短い12時間を


過ごしました