海の鳥空の魚は冷静と情熱のあいだに。 | 岩澤繭officialblog WONDERFUL WORLD

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岩澤繭の表現活動を中心とした思いやらなんやらを綴ります。

こんばんは。

繭です。


最近配信で『冷静と情熱のあいだ』の映画を観た。

ずいぶん前の映画。

(あ、記録してないなぁ…ちゃんとしないと)

繭がお風呂で本を読むのが好きになったきっかけである小説の映画版。映画は初見。

小説は江國香織さんが書く女性版Redと辻仁成さんが書く男性版Blueがあってどちらもちゃんと読んだよ。映画はBlueを主軸に作られていました。


江國香織さんの小説は10代から20代の時によく読んでいたと思う。その時に憧れたことは今もけっこう残っていてその中の代表がお風呂場での読書だ。

あともう一つすごく憧れてることがあって、それは

好きな人と手を繋いだままご飯を食べること。

どの作品だったか忘れてしまったけれど主人公の女の子が好きな人と手を繋いだままご飯を食べるために利き腕と反対の手でご飯を食べる練習を一生懸命する。その描写がとっても好きで、繭もいつかやりたいなぁって思いながらまだ叶わないでいる(笑)

そんなことに付き合ってくれる稀有な人はなかなか現れないものなのだ。

あとは梅ヶ丘だったりフィレンツェだったり登場する街にもいまだに憧れがあったりする。

フィレンツェのドゥオーモはいつか行きたい場所の一つ。


と、ここまで江國さんとの思い出を書いておいてなんだけれど繭が特に好きな作家は村上春樹さんと鷺沢萠さんで自分の芸名は鷺沢さんの影響もあるだろうなとちゃんと気づいています。他にもいろいろ思いはあるけれどそれは別の機会に。

鷺沢さんも10代からずっと読んでる作家さんででも

もう亡くなっているので新作を読むことはできない。35歳の若さで亡くなった。そのニュースを聞いた時なんだかすごくどうしようもない感情が渦巻いたことを覚えてる。

作品から感じる鷺沢さんの苦悩を勝手に想像したりしてなんだかとっても苦しくなった。共感とかそういうことではなくてむしろわからないことのもどかしさとか無知である自分に対しての恥ずかしさとかそんなことを考えていたと思う。


『海の鳥空の魚』という鷺沢さんの短編集は無意識ながら然るべき時に読み返す一冊です。

最近も

あ、『海の鳥空の魚』読もっかなと思って読み直して、読んでみて笑っちゃうくらいなんだか元気をもらったり今の自分がよくわかったりする不思議な小説。

兎に角、繭にとってはとても救いの一冊なのである。

読むまではどんな話だったっけ?なんて思うんだけれど読み出したらちゃんと全部覚えているし、それだけ読み返してきた一冊でもあるんだと思う。難しくはないとっても優しい物語たちだ。


2月は実はあまり覚えていない不思議な一カ月だった。本当に冬眠していたのかも(笑)

その中で兎に角、いろいろぼんやり考えていて、いろんなことを思い出して、あーそうだったそうだったなんて思ってる3月。

鷺沢さんと江國さんはその象徴だ。


江國さんの本は昔は所有していたんだけれど今は手放してしまっているのでまたちゃんと読み返そうと思う。なんか、『東京タワー』がまた映像化されるらしいし。

東京タワーも好きな場所の一つ。


鷺沢さんの本は今も所有している。

また順番に読み返しているところで、なんだかわからないけれど鷺沢さんの文章はとっても泣けてくる。前からそうだったのかは忘れてしまったけれど今はそんな感じ。今だからわかるようになったいろいろがまた増えたのかもしれない。


こうして大事にしてることだったり好きの根本を思い出していて改めて自分が好きな物事について考えたりしている毎日が続いた2月。

例に漏れず『夢の遊眠社』のDVDを観たりして

そうだそうだって繭はこの世界に憧れたんだって思い出したりしてる。繭はこういうことがやりたいんだよなーとか。

原点。


さてさて3月はもそもそと動き始めます。

2ヶ月くらいゆっくりしてなんか忘れていたことを思い出したりしたので少しは身軽になって動けたらいいなってそんなことを思っている。

好きなことばっかりじゃなくて苦手なこともちゃんとやったよ(笑)

インプットだらけの2ヶ月間だったのでそろそろ

アウトプットを身体が欲してるみたい。

今日は周りの人が自由に動き回る中、自分だけ全く動けないっていう嫌な夢を見て起きた。身体は正直だ。


風邪をひいたために梅祭りに行きそびれたので桜はちゃんと見に行きたいな。最近は季節を感じることがとっても好きです。更に旬のものとか一緒に食べれたら最高。

冬眠からシャキッと目覚められるように早くあったかくなるといいね。そんな日々。