目覚めると雪と白樺の森の中を走っていた。この先モスクワまだこの景色と付き合うことになる。
外は寒いが車内は暖かい。普通に少し暑くて寝苦しいと感じたぐらい。
8:40「オケアン号」は定刻にハバロフスク1駅に到着。気温は-10℃ちょいだがガチガチに装備を固めてきているのでそこまで寒くはない。
ハバロフスク1駅の外観。なかなか威厳のある駅舎だが駅舎にВокзал=駅としか書かないのはどうなんだ。調べるとロシアの駅はどこもそうらしい。
荷物を置きに予約していたホテルへ。ロシアでは基本的にホテルもホステルも外国人のレビューがある所しか使わないので宿泊費が少し割高になっている。というのもロシアにはレギストラーツィア=滞在登録という面倒な制度があり、入国した外国人は7日以内に宿泊所にこれをやってもらわないと不法滞在者になってしまうのだ。怖すぎる。一方で、宿からしてもこちらのパスポートのコピーやビザのコピーを取って警察に提出するなど面倒くさいので、私が普段使うような安宿だとやってくれない可能性がある。そのためわざわざレビューをみてレギをやってくれましたーと書いてある宿に泊まることにしている。このホテルもそうした条件で選んだので一泊朝食付きで5000円とお高め。
チェックインは13:00からなのでとりあえず荷物だけ預けて市内へ。駅前に戻ってトラムで街中へ。
ハバロフスクのトラムはレトロ車両が使われているという記事もあったが訪問時は全車新型に更新されていた。
中心部の街並み。ロシア帝国時代と思われる建築が多く、積もった雪もあって良い雰囲気。
フクースナ・エ・トーチカで一息つく。容器で察されるかもしれないがマクド撤退後の借りパクチェーンである。暖まったところでさらに通りを歩いてアムール川沿いへ。
ハバロフスクで1番高い教会。中に入ってみたかったがどの方向から入ればいいか分からなかったのでスルー。そのまま川沿いの道からアムール川に降りてみる。
完全に凍ったアムール川。中国では黒竜江と呼ばれている。数日前に通った牡丹江も黒竜江沿いに築かれた都市。
地元の人が自転車で横断したり子供連れが遊んでいるのを見かけた。川の真ん中まで歩くとスケールの大きさを実感できる。
ハバロフスクの郷土資料館を訪問。この博物館も500ルーブル(750円)とお高め。
アムール虎の剥製。
ロシア内戦の再現画。右が白軍で左が赤軍。
ハバロフスク開拓の過程の展示などもありなかなか充実していた。がこのあたりで寝台列車の枕の下に200$とクレカが一枚入ったポーチ(現金、クレカは旅行者の生命線なので3つの財布、ポーチにバラして保管している。)を忘れたことに気づいて青ざめている。クレカはロシア領内では使えずネットショッピングには電話認証が必要にしてあるのでまぁ大丈夫だが200$が消えるのは痛すぎる。とりあえずバスで駅に戻ってカウンターに言うと、夜7時に列車が車庫から戻ってくるからそれまで待てとのこと。本当に伝わっているか怪しかったが信じて引き下がる。
駅ナカのスタローバヤでパンとボルシチ、ソーセージの昼食。ボルシチは初めて食べたが塩気がちょうどよくうまい。
ホテルにチェックインしてシャワーと自前の石鹸で下着を洗濯()し、少し休む。16:00頃から街歩きを再開。
市場。衣服、靴を売る店とパンを売る店がほとんど。特に衣類にも困ってないし腹も空いていないので流し見するのみ。
レーニン広場へ行ってみる。このほかにも氷の彫像や氷の滑り台があり家族連れで賑わっていた。適当に街やスーパーを歩いて時間を潰して駅へ。
横から見たトラム。だいぶ車長が長い。
駅に行くと愛想の悪かった案内係のおばさんに連れられ朝乗ってきた車両へ。忘れ物が一つにまとめて管理されており自分のポーチもあった。現金、クレカも抜かれておらず本当に感謝。
同じスタローバヤで少し豪華な夕食。鳥のチーズ焼きとシチュー、ピリ辛サラダで650ルーブル(950円)。