終点のイズミル・バスマーネ駅には5分早い7:45に到着。寝台列車に乗っている時ほど延着を願う時はないが、願い届かず。
朝ラッシュでぎゅうぎゅうのトラムに乗ってイズミル・アルサンジャック駅近くのホステルへ。バスマーネ駅が長距離列車とメトロ、アルサンジャック駅が近郊列車とトラム発着駅だが双方の接続が悪い。30分歩くか、10分歩いてトラムに乗って10分歩くかと言う感じ。
ホステルに荷物を預けてアルサンジャック駅
撮った時は気づかなかったけれど目の前の人トルコ国鉄の職員さん。
近郊列車のイズバンに乗るためにはイズミリム・カルトというトルコお馴染みの地域交通カードが必要(トラムやメトロはクレカのタッチ決済が使えるのに)。しかし駅の券売機でも買える気配がなく途方に暮れる。すると警備員さんに話しかけられ、事務所での中で買わせてもらった。何だそのシステムは。
イズバンに乗車し、終点のテペキョイへ。さらに乗り換えてセルチュクへ。
エフェソス遺跡の最寄駅。
駅前にローマ時代の水道橋跡が。流石に多少復元したものだろうがすごい。
街で軽く朝昼兼用の食事をとりエフェソス駅のミニバスを探しにバスターミナルに行くがどうも気配がない。その辺にいたおっちゃんに聞いても要領を得ない。近くの博物館の警備員に聞いてやっとバスターミナルの近くの道を道路を少し進んだところから出ると分かった。
ちなみに地球の歩き方にはバスターミナルから出ると書いてあるので嘘(ブログには一々書かないけれど、この本はちょいちょい嘘を書いてくる)。これが海外旅行の面白いところだと思う。
エフェソス遺跡で入場券を購入。52€・・。流石にこれは遺跡保全とかの大義を加味してもぼったくりの類と思う。
気を取り直して遺跡に入場。エフェソス遺跡はローマ時代の建物の保存状態が良いことで有名で広い敷地に遺跡が散らばっている。
港まで続いていた大路の跡。今のエフェソスは内陸だが当時はここまで湾が来ており、港町だったそう。
左が図書館、右が商用地区へ続く門。それぞれの遺跡にはしっかり装飾や文字も残っている。
丘の上の住宅群。ここに入るために12€払っているがその価値はあった。屋根がつけられて保存状態の良いタイル画を見ることができる。
政治集会が行われた会議場。元々共和政のローマ帝国とって議会は大きな意味がある。それが開催された場所がこれだけよく残っているのは素晴らしい。
メインストリート。左右に泉や公衆便所などの遺構もあり見所は多い。
劇場の跡。ローマ帝国が庶民に与えた「パンとサーカス」のサーカスの部分を担った施設。これも良い保存状態。修復中で登ることはできなかった。そのほかの敷地でも発掘作業が進められていた。潤沢な収入を使って人類史に資する発見をしてほしいもの。
バスでセルチュクの街に引き返す。往復ともバスの後ろ座席が日本人の2人組でやりにくかった。
イズバンではなくトルコ国鉄の急行でイズミルに戻る。運賃の差額は30TLほどあるが直通で帰れるので悪くない選択肢。が、宿がない方のバスマーネに着いてしまう。
その辺の食堂で夕食。右上の物体はシロップに浸したケーキにバターを乗せたもの。チーズだと思って甘じょっぱくていい感じの味を想像していた。がっつりバターで絶望。