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さて、今回は二番目のお祈りをご紹介したいと思います。
ॐ सरस्वती नमस्तुभ्यं वरदे कामरूपिणि।
विद्यारम्भं करिष्यामि सिद्धिर्भवतु मे सदा॥
これは学問・芸術の女神サラスヴァティーसरस्वतीさまへのお祈りです。
サラスヴァティーさまの名前は『水に富む』を意味し、もともとは天上の聖河サラスヴァティーを神格化した河の女神と言われています。
実在する中ではサルスーティ河がこの河の名前を継承しているとも。
サラスヴァティーさまは聖典リグ・ヴェーダにも独立した賛歌を持つ、女神の中でも別格のインド古来の非アーリヤ系の大女神さま。
概して、遊牧狩猟系民族は強力な男神を、定住農耕民族は強力な女神を信仰しているため、狩猟民族の流入によって先住農耕民族のひ弱な男神が追い出され、狩猟系の男神に取って代わる事例が多く、インド大陸でもアーリヤ人の浸入により同じ現象が起こったのでしょう。
サラスヴァディーさまも神話の中で夫婦喧嘩を時々していますが、これは侵略者に対する先住民の抵抗の現れなのだとか。
ギリシャのアーリヤ系ゼウスさんと先住民の大地母神ヘーラさんも、喧嘩ばかりしているので有名ですよね〜φ(゚-゚=)
失礼、また脱線しちゃいましたねw
サラスヴァディーさまの神格は、河の女神→浄化のイメージから祭祠の女神→祭祠では賛歌を唱呪することから言葉の女神→言葉を司ることから学問の女神、賛歌は技巧を凝らした芸術なので芸術神…と権能を増やしていったと考えられています。
その姿は清浄を表す白蓮華に座り、四臂に蓮華/数珠とヴェーダ教典、残る二臂でヴィーナと呼ばれるインドの弦楽器を持つ美しい女神として描かれます。
神話では創造神ブラフマーब्रह्माの正妻とされ、『マツヤ・プラーナ』では人類の祖マヌを生むという、人類創造神話もあります(o^^o)
さて、前置きが長くなってしまいましたwそろそろお祈りの意味をば。
ざっくり意訳ですが、
सरस्वती नमस्तुभ्यं वरदे कामरूपिणि।
sarasvati namastubhyam varadee kaamarupini
(願いを叶えて下さる見目麗しきサラスヴァディー女神よ!偉大なる女神に帰依致します)
विद्यारम्भं करिष्यामि सिद्धिर्भवतु मे सदा॥
vidyaaranbham karisyaami siddhirbhavatu me sadaa
(今から学芸を学び始めるわたしめに、常に成功/達成をお与え下さい)
事始めには、成功/達成を願いこのシュローカを三遍唱します(人´∀`*)
ちなみに、サラスヴァディーさまは仏教に取り込まれ弁財天さまになりました。
手に持つ楽器がヴィーナから琵琶に変わっただけで、その権能はほぼ同じです(o^^o)
水神さまなので、弁天池を造りお祀りしているお寺も多く見受けられます。
弁財天さまの御真言は
オン ソラソバテイエイ ソワカ
(オーム、弁財天さまに帰依致します)
ॐ सरस्वत्यै स्वाहा ।
om sarasvatyai svaahaa
サラスヴァディーがソラソバテイエイってちょっと惜しい音写ですね(o´艸`)