面白かった。


是枝裕和

坂元裕二

坂本龍一


って凄くない?

エンドロールでこの3人の名前が順番に出てきた時「あーね」って言葉が出ました…

そらそやろ。この3人集まったらそらいい映画が出来るやろ。



街で火事が起こった日をスタートとして、3人の目線からの出来事を描いている。


まずはシングルマザーの安藤サクラ目線。

息子のみなとの様子がおかしい事に気付く。靴を片方なくしたり、自分で髪を切ったり、水筒に泥が詰まっていたり…

いじめを疑うが、ある日走行中の車から飛び降りた事でとうとう息子を問い詰めると、「担任の先生にやられた」と言う…


何度か学校に訴えに行くが、担任の先生も校長も心のこもっていない謝罪を繰り返すばかり。ある日、担任に問い詰めると「あなたの息子は同級生をいじめています」と、初めて気持ちの入った言葉での反応があった。安藤サクラが虐められているクラスメイトに会いに行くと、その少年の腕には火傷のあとがあり、前日?に息子の部屋でチャッカマンを見つけた事を思い出す。


そして台風が直撃している日に、息子が姿を消してしまった。


ここまでが、安藤サクラ目線です。


次が、担任目線での家事の日からの出来事が綴られ、次は息子のみなと目線からの出来事が綴られる。


って感じの映画でした。

それぞれの視点からの出来事を追っていくうちに事実が見えてきます。


滅茶苦茶面白いです。


俳優陣も安藤サクラ、瑛太、中村獅童、東京03の角田?で、みんな演技うま!!


それから息子役と虐められているというクラスメイト役の子役も演技うま!!!

私考察ですが、芦田愛菜ちゃんが出てきてから、子役の演技激変したよね。激うまになった。可愛いだけの子はやっぱりその後あんまり見かけない。

その点この二人は数年後に有名になってて「実はあの映画に出てました」とかなってそう。




この後はネタバレになりますので、映画をまだ見ていない人はここでストップしてください‼️






担任の先生から目線で思ったのが、なんか実際こぉいう事件あったよね?担任がイジメをしたとかで週刊誌に取り上げられ、ニュースにもなった?けど、後々保護者側が嘘をついていたことがバレた、とか。最初、その事件の事を映画化したのかなぁ、と思ってみてました。


あとさ、校長先生は結局なんなの?

スーパーで子供を転ばせようと足をそっと出すシーンとか、「お前が学校を守るんだよ」的な発言があったから、かなりやばい人物、怪物🟰校長先生、って考えてたけど、最後の方でみなとに多分優しい言葉をかけてて、あれ?となりました。

「普通に手に入るものが幸せなんだ」みたいなセリフ、あれって、みなとがゲイかもしれないと悩んでるの見抜いてたの?というか、そのセリフがイマイチぴんと来なかった…


ラストの少年ふたりの会話は良かったな。

生まれ変わることを望んでた二人だったけど、「生まれ変わったのかな」「生まれ変わってないよ」「良かった」みたいな会話。

現実で生きる事を受け入れたような気がして元気な気持ちになれました。


48時間レンタルなので、時間に余裕があったらもっかい見ようかな。事実がわかってる状態で、最初のふたりの目線の物語を見てみたいです。