この駅に降り立ったのは何年ぶりだろう
三年ほどは経つだろうか
海辺のこの街は相変わらず人が多い
でも
わざわざココを訪れたくなる気持ちはよくわかる
ひとの心を惹き付ける魅力があるのだ
踊る心を抑えつつお寺へ向かう
賑やかな駅前を抜けて静かな通りへ抜ける
すれ違うひとすらいない道をひたすら歩くと
なんとなくネットで調べていたのと同じ風景に出会った
「ここだ」
前評判通り
その容貌は一風変わった風情を放つ
門をくぐる
いったい
どれほどのひとが
どんな想いを込めてここを訪問したのだろう
きっと
あるひとは希望を持って
また
あるひとはそうではないものを抱えて
わたしは
希望と感謝と
でも何故か
少しやるせなさとが
ないまぜになった気持ちがした
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