とっても素敵な、お二人の百歳の方に出会いました。といってもテレビで拝見したのですが。


お一人は、詩人の、まどみちおさん。童謡「ぞうさん」の作詞で有名ですね。


天気の良い日は、看護婦さんに車椅子を押してもらい、散歩に出かけます。

子供のような純粋な心で、小さな生き物や美しい自然に日々感動し、「綺麗だねぇ、不思議だねぇ」と、嬉しそうに看護婦さんに話しかけます。


病院に戻ると、早速、ノートに言葉を書きとめます。

そうして生まれた数々の詩は、まどさんの、やさしくてちょっぴりユーモラスな人柄がにじみ出ています。


「息をしないと死んでしまいます。息の次に大事なもの、それは言葉です。」


まどさんは、絵を書くこともあります。

色とりどりの、ぐるぐる渦巻きの「?」と、丸々と太った「!」が、いくつもいくつも並んでいます。


「世の中に、”?”と”!”があったら、なんにもいらないよ。」


そんなまどさんが、今でも後悔していることがあります。


それは、戦争中に、戦争協力詩を書いたこと。

戦争協力詩というのは、若者を戦争へ駆り立てる詩です。


その詩を、あえて全集に載せました。

そして、あとがき7ページをつかって、その詩を書いたことを謝罪しました。


「そうしないことには、私の良心が承知しないんだ。」


    コスモス      もみじ


もうお一人は、NHKの「百歳万歳」に出ていらした、元気なおじいちゃん。


陸上競技の100メートル走に挑戦していました。


妻に先立たれ、囲碁仲間も次々に先に逝ってしまい、1人でもできる趣味をと、なんと92歳で陸上をはじめたとのこと。

毎日、近所の公園で、トレーニングを欠かしません。


「みんなが応援してくれるでなぁ」

走りきったおじいちゃんの笑顔は、きらきらと輝いていました。


     ウサギ     カメ


詩と陸上。


静と動。


百歳のお二人は、とても生き生きと、「今」を生きていました。