決断
今回は、この休職中ずっと考えていたことを書きます。
私は今の会社に昨年のちょうど今頃、入社しました。
就職の内定が出たときには、家族みんな大喜びでした。私も、嬉しかったのですが、大きな不安もありました。
なぜなら、その企業はIT関連でありながらも、コミュニケーション能力の方を重視している会社であったからです。
私はそれまでの約5年間、正社員ではないフリーター生活を送っておりました。
ですので、5年ぶりに決まった正社員のお仕事には、感慨深いものがあり、「今度こそ、絶対に辞めないようにしよう!」と心に誓っていました。
昨年12月の時期に新入社員研修が関東方面であったのですが、そのときはまだ、これからの生活に対する不安と期待が入り乱れた、混沌とした感情を抱いていました。
その後、研修を終えて地元に戻り、本勤務が開始しました。
そのときの詳しい内容は書けませんが、結果的に、私はその職場でやっていけなくなりました。
やはり、ネックとなったのが、元々苦手であったコミュニケーション能力でした。
コミュニケーション能力を武器としている企業に入ってしまった、私の選択ミスの部分は大きいと感じます。また、昨今の不景気の世情も、多分に影響しての結果だと思います。
電話応対がまともにできない、報告がちゃんとできない、上司の指示が素直にきけない、お客様と日常会話ができない…
私は周囲からのプレッシャーと自己嫌悪で、どんどん精神的に追い詰められていきました。
そうするうちに、やがて会社に行くことが出来なくなりました。
その後、私は精神科医の先生に診断書を書いてもらい、休職に入りました。
休職中、私のコミュニケーション能力のあまりの足りなさ、不器用さの原因を調べていくうちに、発達障害・アスペルガー症候群の存在に出会いました。
休職を開始してしばらくのうちは、全く身体を動かすことが出来ず、ずっと家で横になっていました。
1ヶ月、2カ月、と経過するうちに、徐々に身体の自由がきくようになり、私は発達障害について、積極的に調べるようになりました。関連書籍を読んだり、ネットで情報検索したり、当事者ブログを読んだり、発達障害者支援センターに通ったり、知能検査を受けたり…
そうする過程で、現在のNPO法人京都ハートネットにも出会い、そこでの実際の当事者の方との接触を通して、徐々に自分を取り戻して行きました。
こうして、様々な経験を重ねているうちに、診断書の期限が迫ってきました。診断書の期限は、今年いっぱいまででした。
そこで、私は大きな決断を迫られることになりました。
また診断書を書いて貰って、このまま休職を延期するか。
もしくは、今年いっぱいで会社を退職するか。
どちらを選択するか、私は先月から今月にかけて、ずっと悩んでおりました。
試行錯誤を重ねた末に出した私の答えは、後者の、「会社を退職する」でした。
このまま、休職を延期して会社に籍を置いておいたとしても、もう戻れる見込みがないこと。会社に発達障害に対する支援制度がないため、コミュニケーション能力に困難を持つ私にとって出来ることが、もう無いこと。休職を続け会社に籍を置いていると、私の精神衛生上、非常に良くないと感じたこと。
この3つが、「会社を退職する」という決断をした主な理由です。
発達障害を持つ者は、自分で「選択」「決断」をすることに、困難を抱えていると言います。
今回の選択は私は非常に悩みました。何度も同じ思考が頭をループして、会社での自分の失敗を思い出しては、うつ状態に陥っておりました。
でも、私は、もう決めました。
決断しないと、前に進めません。
この決断が吉と出るか、凶と出るかはわかりません。
でも、この「自分で決断したこと」自体に意味があると信じて、私は次の道に進んで行きたい、と思います。
今回の休職を通じて、発達障害という存在に出会えたことを、本当に感謝しています。
悔やまれること、たくさんありますが、それもひっくるめて生きていきたい、と思っています。
今回は長い自分語りの記事となり、お見苦しい点も多いと思われますが、どうぞ今後ともお付き合いくださいませ。
