数日前
みかんが ひと箱届きました
オレンジ色の この みかん
ただのみかんではありません
福島で被災し 原発から逃れて
少しの間 ウチに身を寄せていた
嫁の姉 響子ちゃんから届いた みかんなんです
甘くてジューシィな みかんの中に
「ありがとう」 の手紙が 添えられていました
彼女は今 夫や子供と別れて
愛媛の みかん農家でひとり 働いています
震災や原発が 壊していった物は
家屋や 街並みだけじゃない
何より大切な 人の幸せを 奪ってしまいました
実家に連れ戻そうと 駆けつけた母親の手も
心配で様子を見に行った 妹の手も 振り払い
彼女は ひとりで生きる道を選びました
「幸せになってね」
手紙の最期に書かれてた その一言の文字
あなただけは 幸せになってね
なのか
私も幸せになるから あなたも幸せになってね
なのか
どんな思いでこの言葉を書いたのか
胸が痛みます
絶対に後者であってほしいと願いながら
甘いみかんを 頂いています
型式ばった 義理がからんだ お歳暮の時期
こんなにホロリとさせられる 贈り物を
もらったのは はじめてです

