いよいよ、彼のうちに行く日が来てしまった・・・

彼とうちの両親も初対面だったが、

あたしも彼のうちに踏み入れたことがない。

真っ白のふわふわカーディガンで少し気合いを入れる。

でも白は食事をこぼしたら終わりだ``r(^^;)


何が緊張したって、彼のうちにはおじいちゃん、おばあちゃんもいるってことだ。

昔の人だから、厳しいんじゃないかと恐れおののく。


彼のうちは、昔ながらの一戸建て。

家の中も和風なかんじだった。

とにかくごちそうをたくさん出されて、

家族のことやなんやら質問されながら、

たくさん食べた。


キツイことは一切言われなかった。

まぁ、そういえば彼の両親もできちゃった婚なのだ。

なのでその辺は寛容らしい。


帰りラブホに寄った。

その時、改めて、結婚しようと言われた。

あの最中にプロポーズなんて・・・

プロポーズのシチュエーション聞かれても、人に言えないよ・・・はぁ。

すでに総合病院で妊娠は確定していたけれど、

彼に連れて行ってもらったその総合病院は、

彼の実家の近くにあり、あたしの自宅から通うには遠かったので

地元の産婦人科に通うことにした。


母が平日に2つの病院に問い合わせてくれたのだが、

1軒目はとても人気がある、予約が必須の病院で、3週間待ち。

そんなに待つのも嫌だったので、そこはやめ、

もより駅前の2軒目にいってみる。

すると、そこはあたしの出産のころには分娩をやめてしまうとのこと・・・

産婦人科も不景気なのかしら・・・


2軒目で地元周辺の産婦人科リストをもらったので、

その病院から出てすぐ、

駅の反対側にある3軒目に電話して、早速行ってみた。


そこは、こじんまりしたアットホームな感じの病院で、

先生も看護婦さんもベテランぽく、

ここに通うことにした。

妊娠8週。次回までに母子手帳をもらってくるよう言われた。

まだ人間のかたちはしていないけれど、

超音波写真の赤ちゃんがこないだより大きくなっていた(^-^)  



成人の日に、彼がうちに挨拶に来た。

そんなには緊張してないみたいだった。

前日、軽くうち合わせしようと言って彼とご飯食べに行ったけれど、

たいした話し合いはしなかった…


うちの父・母・弟をまじえてお昼にお寿司をとって食べた。


彼が、「りんごさんを僕にください!」

なんて言う場面もなければ

うちの親が、「うちのりんごを妊娠させてどいうつもり!!」

なんて言う場面もなく。

なごやかに自己紹介したり、これからどうしようかという話しをして終わった。

あたしは、そういう場でまじめに振舞うのが苦手なため、

ついおちゃらけてしまった。


これで彼は肩の荷が降りただろうけれど、

次はあたしが挨拶する番だと思うとすこし緊張してきてしまった。

1月4日。

仕事初めだけど、いきなり遅刻!!

妊娠わかったとたん、気持ち悪い気がしてならない。

頭がぼーっとして、なんだか胸もむかむか。

これは精神的なものも関係あるんだろうなぁ。

仕事も集中できなかった・・・

1度も喫煙室に行かなかったけれど、意外と平気だ。


今日こそ親に言うぞ!

決心はしていたものの、帰宅してももなかなか言い出せず。

リビングでPCのメールチェックなどしたりして。

あー緊張する・・・でもそろそろ言わなきゃ!!

勇気をふりしぼり、

母親の前に座り、「ちょっと話しがあるんだけど・・」と話し始めた。

長年付き合っている彼の子供を妊娠したこと、

結婚して、産もうと思っていることを話した。


母はあっけにとられているようだった。

「いきなりそんなこと言われても・・・」

「なんでそんな無計画なこと・・・」

でも取り乱して泣いたり、すごい勢いで怒られたりはしなかった。

出ていけと言われる覚悟もあっただけに、

少しホッとした。


母が父に報告したが、父はあまり反応なし。

(父はあたしに興味のない人間で、元々ほとんど話す機会もない)


彼はうちの両親と面識なし。

なので、早く挨拶に来なきゃとは言っていたので、

彼が近々挨拶に来るということを告げておいた。



お正月は毎年恒例で親戚の集まりに出かける。

(とはいっても高校生ぐらいから、友達・彼氏優先になり行かない年もあったが)

今年は1月2日に母方の祖父宅へ。


妊娠していることをいつ告げようかタイミングに困ってしまった。

とりあえず、この集まりの中で発表することは避けた。

というか言う勇気ゼロだった(;^_^A

やはりまずは親だけに言うのが無難のような気がしたし。

明日言おうと思った。


そして、次の日、1月3日。

この日は彼の友達が新年会で集まってたが、

彼があたしの妊娠のことを話したらしく、急遽あたしも参加することになってしまった。

彼の友達の集まりに参加するのは初めてで、

しかも男の子だけの集まりに女ひとりで参加し、結構緊張してしまった・・・

妊婦がいるのでみんなタバコをガマンしてくれていて、

みんなに申し訳ないので早めに引き上げた。


しかし、家に帰った後も、結局親に報告できなかった・・・

どんな反応を示されるか全く予想できず、

親に対してこんなに緊張したのは初めてかもしれない。


明日から仕事だ、明日帰ってきたらこんどこそ言わなければ。。

と思いながら寝てしまった。




大晦日、彼と年越しする。(@ラブホ(f^ ^;)


タバコをいきなり断つことが難しいと感じたあたしは

彼に教えてもらって、

見た目はタバコと同じだがニコチンの入っていない喉の薬(?)、

ネオシーダーというのをマツキヨで2箱買った。

それでとりあえず1本吸ってみたのだが・・・

味がほとんどしないけど、まずい!気持ち悪い!!

しかも裏面をよーく読んだら、

妊婦は医者に相談して使用するようにとのこと。

がーん・・・2箱も買ったのに・・・

やっぱり、タバコは頑張って断つしかないと悟った。


年越しを彼と過ごし、

やっぱり結婚して赤ちゃんを産んで頑張ろうってことになった。


でも、親にそれを言うってことを考えるとかなり凹んできた・・・


元旦から彼とボウリングをして少し気分を和ませておいた。

妊娠検査薬で陽性だったので、

妊娠は決定的だとは思っていたが、

やはり病院できちんと検査をして確信を持ちたかった。 

しかし、年末なのでどこの病院ももうやっていない。

でも、出来れば今年中に知りたい・・・

そんなあたしの気持ちが通じたのか、

彼がダメもとで、ある総合病院に電話をしてくれた。

結果、救急扱いで診てもらえることになった。

救急扱いで妊娠の検査・・・

少し恥ずかしかったが、早く知りたいという気持ちには勝てず、診てもらうことにした。


彼が車で迎えに来て、病院に向かう。

産婦人科自体が初めてなのでドキドキが止まらない。

休みなので裏口から入り、臨時用と思われる待合室で待つ。

どれくらい待ったか思い出せないが、1時間以内だったと思う。

その後、産婦人科に連れていかれ、そこでもまた少し待った。

妊婦さんとその家族などが楽しそうにしていた。


そして・・・初めての内診台。

でも女の先生だったので少し安心。


結果、

「妊娠していることは確かですね。正常な位置にいるし、心臓も動いてます。

他の病院でもいいので1、2週間後にまた検査してください。」

そう言って超音波写真を渡された。

赤ちゃんの入った袋とその袋の中の米粒にしか見えない赤ちゃん・・・

これを見た瞬間、嬉しさがこみ上げてきた。

そして、今まで迷っていたのが嘘のように、

この生命をなくしてしまうという選択肢があたしの中でなくなっていた。


帰りの車の中でも彼に言われた。

「お前の中でもう答えでてるんじゃないの?なんだか嬉しそうだもん」

不安でいっぱいだったけれど、確かにすごく幸せな気持ちになった。

産もうという決意がだんだんと固まりつつあった。

就業時間も終わった17:30、

彼から今日会おうという携帯メールが。

彼の仕事はとても忙しく、

休日にならないと話すのは無理だろうと思ってたので、

正直嬉しかった。


しかし、バカな2人は飲み屋に入ってしまった``r(^^;)


あたしは、正直言って、本当に本当に迷っていたけれど、ほんの少し産まない方向に傾いていた。

出来ちゃった婚なんて、うちの堅い親(特に母親)には理解してもらえないと思ったし、

彼の貯金ゼロだし、あたしもOL2年目でようやく100万程度貯めたばかり、

ましてや2人とも実家暮らしで家事すらしたことないのに、いきなり子供だなんて・・・


彼の考えはこうだった。

「おまえが産むことを選んでも、産まないことを選んでも、おまえを嫌いになることはない。

ただ、自分の選んだ選択を一生後悔するようなことになってほしくない。

産むのはムリって思ってるかもしれないけれど、ムリなんてことは絶対ない。

産むことになったら、生活なんてなんとかなるもんだと思うし、なんとかするよ!」


なんとかなるっていったって、、自分の貯金ゼロのくせによ・・・

と思いつつ、ちょっと頼もしかった。

タバコは一応やめとけって言ってくれ、自分も吸わなかったのも嬉しかった。


結論はでなかったけど、とりあえず、この日を境に私は禁煙した。



検査薬にて妊娠判明の次の日・・・

平日だったため普通に会社に行った。

だけど、全然落ちつかず、仕事に集中できない。


そして、問題発生。


私は、結構なヘビースモーカーだった。

女ではめずらしく、12mgを吸っていた。

(タバコ、どうしよう。やめといたほうがいいかな?)

と思いつつ足はフラフラと喫煙ルームへ・・・。

昨日までプカプカとふかしていたのに、なんだかすごい罪悪感。

妊娠してるのを認めたくなくって吸っていた。

自分が子供を産むってことがどうしても想像できなくて

検査薬の陽性は何かの間違いのハズだ!

そう思いながらも罪悪感はあり・・・

不安定な気持ちのまま、仕事の合間にタバコを吸いつづけてしまった。

クリスマスも終わり年の瀬も迫ったころ、

そういえば、生理が来てないような・・・?

と思って会社帰りに早速検査薬を買って検査。

恥ずかしながら検査薬にはすでに何度もお世話になっていた。

彼とは結構長い期間付き合ってきたけれど、

結果はいつも、陰性。

たんなる生理不順で、だいたいいつも、1週間もすれば生理が始まっていた。

なので、今回も気楽な気持ちで、陰性の結果を見て安心するために検査をして、


・・・固まった。

これは、、陽性ではないかい!?

え、え、??まさか!!!

2、3分検査薬を見つめて固まりつづけていた。


仕事中の彼に携帯メールで今、時間があるか聞く。

「今忙しい」との答え。うーん。

メールではなく、直接話したいから彼への報告は後にしよう、と思いつつ、

どうしていいかわからない私は、

とりあえず一人の友達に

「どうしようどうしよう出来たっぽい」と一方的な電話報告をする。

たぶん相当迷惑だっただろう・・・


彼の仕事が終わってから、

電話で妊娠したっぽいと報告。

「まじで?」「とりあえず会って話さなきゃな」

意外と落ちついてるな、取り乱されたらどうしようと思ってたけど。

とりあえず、次の日仕事もあることだし、その日は眠りについた・・・