
こんな寒い日はついつい読書がしたくなります。
太宰治の作品は伊豆に関係しているものも多く、
少しずつ紹介したいと思います。
「満願」とは
1 仏語。願望が満たされること。
2 期限を定めた神仏への祈願の日数が満ちること。結願(けちがん)。
作品を読むと、このタイトルの意味がよく分かります。
昭和十三年に発表されたこの短編は出だしが、
「これは、いまから、四年まえの話である。私が伊豆の三島の知合いのうちの二階で一夏を暮らし、ロマネスクという小説を書いていたことの話である。」
まさに昭和九年に三島にある坂部酒店というところに、一夏居候していたときの
事が元になっているようです。
そしてロマネスクという作品も発表されています。
そちらは坂部さんをモデルにしている作品なのですが、これは次回に…。
酒によって転んで怪我をしたので、医者に行くとその医者も酔っ払っていた…とある。
酒屋に滞在していたのだから自然にでてくる設定なのか?
とにかくなんともゆったりとした時間が流れ、とても短い短編にもかかわらず、
「ああ、いいねぇ~」ってついつい思ってしまう作品。
小説ではなくエッセイなのか?
出てくる人物がみんな優しく、上品で気持ちのよい人々だ。
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八月のおわり、私は美しいものを見た。
・・・
「ああ、うれしそうね。」と小声でそっと囁いた。
・・・
白いパラソルをくるくるっとまわした。
「けさ、おゆるしが出たのよ。」奥さんは、また、囁く。
---胸が一ぱいになった。
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最後はすがすがしい気分になれます。
いい話を聞かせてもらった!と思えますよ。
*写真の置物はなぜか雪だるまが楽器を持ち、羽が生えて、
天使になっております。
そして七色に変化するのです。