今年に入ってから、大学に通っていた娘の引越し、卒業、娘の就職など、
私の今まで呑気に暮らしていた生活が一変した。
朝食はパンだけで済ませ、お昼もお弁当だったり、本当に買い物も行かなくても済むような
生活だった。

そんな私の側で、ずっと癒しや支えになっていたのが愛犬だった。もう14歳の老犬だった。
4月から下痢が始まり、段々と食事も食べなくなり、病院に連れていけば、
もう既にあまりよくない事を言われた。

もって1ヶ月...腎臓の機能が弱っている為、人間なら透析らしい。
でも、犬に透析をすることなんてないし、
結局、何日か入院させてもらい、点滴を打ってもらっていた。
でも、ごはんは食べないらしく、入院しているから生きられただけだったんだろう。

一時退院したその日、2回の吐血。
泡を吹き、痙攣をおこし、何時間もうちにいることなく、亡くなってしまった。

亡くなり方まで夫と同じとは...吐血して亡くなるなんて...。

次の日火葬し、娘達と一緒に骨を拾い、
小さい骨つぼに入った。
ほぼ、人間と同じだった。
違うのは、お通夜や告別式もなく、
誰にも伝えないで見送ったことくらいだろうか。

夫がいない生活に慣れてはいたが、
ペットロスには慣れていなかった。
亡くなる前から、もう散歩してる犬は目に入るし、ここを散歩したな...とか、
やたらと犬しか頭の中になかった。

元々、前からもう1匹犬を欲しがっていた娘には耐えられるわけもなく、
結局、ペットショップにただ見に行っただけだったのだが、
同じような犬が、たまたまいてしまった。

すぐ飼いたいという娘に渋々承知してしまったが、前の犬との思い出は消せないというか、
やはり代わりはならない...とはつくづく思ってしまった。

ただ、二人だと大した会話もなく、
結局、仔犬を飼ってしまい、段々とその子に慣れつつある。
でも、同じ動物病院には行きたくないので、
それは全て娘に任せようとは思っている。

つくづく、亡くなったからとその人の代わりはいない事、人も犬も同じ。

本当に大切だった人、大切だった犬。
考えればまた落ち込みそうだが、次々とよくいなくなるな...と思ってしまう。

新しい仔犬と、娘と私の二人の新しい生活。
早く慣れなきゃ...と思いつつ、中々気持ちがついていかない毎日だ。