明け方、怖い夢を見た。 




交通事故に巻き込まれ、


自分は車と壁に挟まれて


身動きが取れない。


やっと抜け出せたかと


思うと、手から離れて傍に


置いてあった貴重品入りのバッグ


を 事故を見物していた人に


持ち逃げされそうになる…


慌てて、


ソレ私のです!止めて!誰か


助けて!!と


声を出そうとしたが


声が出ない。


何度、試しても声は出なかった。


そのまま、バッグは遠ざかって


いくところで目が覚めた。



先日の母の肩の脱臼騒動で


施設と病院に


何日か行き、


母の言葉が出ない、相手の言葉も


理解出来ない


会話が出来ない不便不自由さを


また更に思い知った。


医療従事者で母に優しく


接してくれた方もいたが


やはり母と、言葉を理解できる


人へのケアや、施術、お世話の


し易さ。その差は歴然だった。



私は、ああ、夢だった。


と不快感が潮が引くように


なっていく瞬間に


母を可哀想に思った。


言いたいこと、思い付いたこと


何か伝えようと言葉が出ず


相手が


望まないことをしてくる


不安と恐怖。


どれだけ


絶望的や瞬間を味わっているんだろう。


直ぐに忘れてしまうとしても。



やはり母がどんな母になっても


私が守るしか無い。


と決意した朝だった。








お読み頂き有り難うございます。