彼と出会う前までの私の恋愛⑧
2人で初めてご飯に行って以来、私たちは毎週会うようになりました。
仕事終わりにご飯に行ったり映画に行ったり、他県へ遊びに行ったり
34歳のお誕生日もステキなレストランでお祝いしてくれました
でも毎回プラトニックな関係。
手を繋ぐことさえありませんでした。
でも私はそれで良かったんです。
先のない相手だったので深入りしても辛いだけ
でも一緒にいるととっても楽しくてどんどん惹かれていく自分がいました
私は結婚したいので先のない人とは今後会わない方がいいのは十分分かっていたのですが、その間にもコンパに行って他を見ても
やっぱり彼がいいー
でも彼はというと私に対して恋愛対象として見ていないんだなと思うことも多々ありました。
彼は決まって私といると楽しいと言ってくれました。話しも合うし食べ物の好みも合う。
でも
「正直全然タイプじゃない」
おいおい、ストレートすぎるやろ
傷つくわ
口が立ってハッキリ物をいうタイプの彼。
彼はかなり面食いっぽく付き合う人はいつも一目惚れらしい。
そんなんだから別れんじゃねぇ?
とはもちろん言える訳もなく。
でもそんなこんなで関係が3ヶ月程続いた時に、あれ?彼も私のことちょっと想ってくれてるのかな?と思う事が頻繁に出てきました。
それまでは私も向こうが私のことを恋愛対象として見てないし、私も他も見ながら彼とも会っていたらいいやくらいの気持ちでいたのですが、もし向こうも想ってきてくれているとなると、私の中では国籍の問題が少しずつ大きくなってきました。一緒にいても黙っているのが苦しくて
ある時ご飯を食べている時に彼に告げることにしました。
「多分私が好きってこと気づいてたと思うんだけど。前にも国籍の話ししたと思うんだけど、実はうちの親もそうなんだよね。あなたのご両親が同じ国籍の人とって思うように、私の親もそう思ってる。最近私のこと良く想ってくれてれるのかなって思う事が多くなって、だんだん黙ってるのが苦しくて
嫌な気分にさせてごめんなさい」
私は焼き鳥屋で店員さんもビックリする程大号泣しながら告白
彼は自分の立場を良く分かっている人でした。
「ももちゃんの気持ちには気づいてたよ。正直自分も少しずつ好きになっていってた。
国籍のことはやっぱりそうよな。でもそれが普通やと思うよ。でもせっかくこんだけ異性でお互い分かり合える人と出会ったんやし、今までと変わらずご飯行ったりしようよ!」
彼は笑顔で言ってくれました
お店を出てからもまだ泣いている私に初めて彼は手を繋いでくれました
その後も関係は続きましたが手を繋いだのはこの日が最初で最後でした。
でもその関係は長くは続きませんでした。
それから1ヶ月後、テーマパークに遊びに行った帰りのご飯屋さんでいきなり、
「やっぱりももちゃんのことそんな風に見られへんわ!」
急にどした?!
1ヶ月前までは今まで通り〜とか言ってたのに何故?!
なんかやらかしました?私
「オレいつも付き合う人とは初対面の時にいいなって思うねんけど、ももちゃんのことは正直何も思わんかった。だからやっぱ無理やわ」
私別に付き合ってなんて言ってませんよね?!
何故いきなりそんなことを言い出したのか理解出来ないまんま、お店を後にしました。
そしてその後私は連絡を断ちました。
もちろん彼からも連絡は来ませんでした。
いきなりそんなことを言われてショックだったし腹も立ったし
普通なら嫌いになってもいいのになかなか嫌いになれませんでした。
そこが私のダメな所でその結果が今に至るんだと思います
そして連絡を断ち切ったとはいえ、地元が一緒。
お互いの職場もわりと近かった為、仕事中でトラックに乗っている彼を見かけたり、はたまた彼のお母さんを見かけたり、彼の妹さんを見かけたり
否応無しに彼を思い出してしまう。
なかなか忘れる事が出来ませんでした
その後も私は相変わらずのコンパ三昧!
いい人が表れる訳もなく刻々と日常は過ぎていきました。
そして連絡を断ってから4ヶ月。
いきなり彼から連絡がきました
「元気でやっていますか?」
その日は一日中お出かけしてたので返すことなく、迷った結果次の日に返信しました。
「元気でやってますよ!
久しぶりやね。どうしたん?」
「えっと、飲み会頼まれまして。セッティングしてくれへんかなと😅」
ホント勝手というか無神経というか
私の気持ち知ってて最後あんな風に言い放って、よくコンパのセッティングとか言えるな
もちろんお断りしました。
するとその後電話がかかってきました。
内容は実はコンパは連絡取りたかっただけの口実で、あの時あんなことを言ってしまって後悔したこと。この4ヶ月ずっと連絡したいと思っていたこと。私のことは恋愛としては無理だけど人として好きだから前みたいに一緒にご飯行ったり遊びに行ったりしたいとのこと。
まぁ都合のいいこと
なんやかんやで1時間程電話で話していたと思います。でもその電話も嬉しかったし楽しかったんです。
悩みました。
他に新たにいい人がいてたら私もシッシッとあしらっていたのですが、やはり心の弱い私
結局会うことになりました