まさか、推し活のために海を渡る日が来るなんて。
K-popグループにいわゆる「沼落ち」して以来、誰もが抱く「いつかは本国コンサートを見てみたい」という憧れは持っていた。
その機会は、突然、想像よりだいぶ早く訪れた。
私の推し、SUPER JUNIORメインボーカルのイェソン氏が、６年ぶりに本国・韓国でソロコンサートを開催する。行きたい。けど、経済的にも厳しいし、チケッティングも自信がない…。
日本では、コンサートチケットは大抵、抽選だ。
でも韓国は、早い者勝ち。「チケッティング」と言われる争奪戦で勝ち取るしかない。
人気グループは発売開始数秒で売り切れることもあるため、その壮絶な戦いから「血ケッティング」と揶揄されることもある。
迷いながらも「まぁ、やってみなきゃわかんないし。とりあえず参加してみよう。これも経験」と、ファンクラブのグローバルメンバーシップ登録やチケットサイト（韓国）の会員登録など、発売日前の準備をクリアして、いざ死のチケッティングに参戦…！
…とドキドキしつつもダメ元で臨んだら、うっかりチケットが取れてしまった。
「やばい、取れちゃった！航空券！！ホテル！！！それより前に、パスポート！！！」
▲大慌てで申請し、渡航５日前に発行されたパスポートとともに出発
大慌てで準備して、チケッティングからわずか18日後の10月21日、私は機上の人となった。
渡韓は、じつに12年ぶり。
広島空港の外貨両替では「ウォンが在庫切れ」とのことで、友人と10,000Wずつ分かち合って渡航。とにかく現金がないため経済的に余裕がなく、時間的にもギリギリで冷や汗をかきながらコンサート会場へ。到着したのは開演10分前。あぶな…。
▲だいぶ前に購入していた交通カードがついに日の目を見た
（最推し・Super JuniorのカードはなかったのでSHINee・テミンのカードを購入してた）
会場の「Yes24 ホール」はライブハウスのようなこぢんまりした空間で、ステージがめちゃめちゃ近い。
誕生日プレゼントにもらったオペラグラスを持ってきたけど、まったく必要ないくらい。眼福…そして耳福。来てよかった。
ライブ後は友人たちと、会場近くのサムギョプサル屋さんへ。その場でアプリを使って調べて行ったので、まったく観光客向けとかではない地元民しかいない店。
外国語（日本語や英語）は一切通じなかったけど、拙い韓国語でなんとか切り抜け、それはそれで楽しかった。お肉はもちろん、とにかくキムチが美味しくて大満足。店のおじさんが、自分が漬けたんだと自慢げに話してくれたのが面白かったな。
1日目は、カードを駆使して、所持金（現金）約1,000円でなんとか乗り切れた。ほっ。