スマホにめったにない人からの着信


年に一度か二度


承諾が必要な事柄の確認とその印を


貰いに来ると


ちょうど出掛ける間際だったから


こちらから出向くことに車



用事はすぐすみ


そのまま世間話をしていて母のことになった


同級生のお母さんでもあるから


2人の年齢もさほど変わらない


よく知るおじちゃん、おばちゃんは


だいたい同じような年齢


中には認知症の人も


これはよく聞く話で


認知症になり急にワガママになったり


キツイ言い方で当たったりするようになったり


うちの母はその点は全く逆で


何をしても、いつも


「ありがとう」「ごめんね」


ますます穏やかになった


それを聞いた同級生のお母さんが


「お母さんは優しすぎたもんね〜」と


え?びっくり


そこから私の知らなかった母のことを


母に起きた出来事を聞かされた



私には優しい母には映らなかったけれど


都会から田舎に嫁いで


早くに父と死別し


実家に戻ることもせず


再婚もせず


2人の娘を育てて行くには


『優しい母』では居られなかったことは


想像がつく


私にはとても出来ないこと



その同級生のお母さんとは仲が良く


家にも遊びに来ていた


そんな気を許した間柄だったからこぼした


愚痴もあったのだろう


子供たちには言えない、見せないこと


それを聞けたことは


今の年齢の私のタイミングだったんだろう



そして


「ありがとう」「ごめんね」


いつも、いつも言ってくれてた母は


本来の母だったんだと思う



母のつくる玉子焼きが食べたいおねがい