今朝起きると季節がひとつ進んだように感じた。ついこの間まで、夏だったのに、一気に秋が深まったような冷え込みだった。今日は一日中、しとしとと雨が降り、肌寒い日だった。


お昼のお弁当を買いに、二条通を歩いていると、街路樹の枝切りが始まっていた。この辺りの街路樹はプラタナス。街路樹としては世界で最も多い木で日本名はスズカケノキというらしい。建物や電線に引っかからないうちに枝切りをするそうだが、落葉を待たずになんだかかわいそうな気がした。といっても葉が落ちるとスリップ事故の原因にもなるし、難しいところだけど。


街路樹も冬支度を始めたんだね。こうして季節の移ろいを感じられるのはうれしいことだ。プラタナスは葉がなくなっても微妙な幹の色合いが冷たい京都の冬にはよく似合う。


ところで、恥ずかしながら、今日初めて、京都市で街路樹の里親制度というものがあることを知った。10名以上でグループを作り、登録すると10数本の街路樹の里親になれて、その木に水をやったり、落ち葉を拾ったり、近くに花を植えたりも出来るそうだ。その木々には「私たちが世話をしてます。」ってプレートを付けることになっているらしい。


ヒートアイランド現象を抑えたり、市民の目を楽しませてくれたり、いろんな意味で役に立っている街路樹を市民が守るって素敵なことだ。意識しないとあって当たり前の街路樹。子供の頃から馴染んでいて、日頃は気にも留めていなかったけど、ありがとう、これからもよろしくって思った。