本日もお疲れ様でございます。


12月に入りましたね。

夜会社から帰るときに風の冷たいことといったら!


先月手袋を新調しておいてよかった!と思いました。


そろそろ1日中ヒートテックの上下を着用し、脱いだら全身黒タイツモードに突入する時期ですね。


さて本日のおやつはガルボ。

最初食べたときびっくりしませんでしたか。

なんだろうこのネットリ感というかなんというか。

癖になるとはこのことですね。


やや重めのチョコなので、3粒くらいで満足しちゃうところも長持ちしてGOOD。


小腹が空いたときにおすすめです。




さて、本日は昨日の応用行動分析学の要素も意識しつつのADHDの子へのペアレントトレーニングについてです。


長いので2部にわけています。


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ADHDのある子のやる気を引き出すペアレントトレーニング(1/2) 明石書店


著者:ヴィンセント・J・モナストラ

(アメリカの臨床心理学者。青少年の神経生理学的に特性に関する研究分野で国際的に有名な人(らしい))


○概要

・ADHDの診断基準はいろいろあるけど、他の疾患(目の動きとか睡眠時無呼吸症候群とか、甲状腺機能低下とか)が絡んでるかもしれないから医療機関に見てもらってね。

他の疾患から引き起こされるものはADHDとは言わないので。

逆にいうと、アレルギーや睡眠障害、栄養障害でも不注意、多動、衝動性が引き起こされることがあるということ


・ADHDは前頭葉の不活発(グルコース代謝が遅いとか、脳神経間の伝達物質のやりとりがスムーズでないとか)からくる、症状(だからタンパク質などの栄養素が大事)。低覚醒ともいえる。遺伝性もある。つまり、親の子育てのせいとかじゃない!


○ADHDの心理的・教育的療育法について

・ルール

家族に向かって声を荒げる、脅す、叩く、からかう、いじめるは絶対だめ。そうなってしまったら頭を冷やして謝罪、償いをする(子も親も)。怒鳴り散らす前にどうすべきだったのか振り返る。おあずけではなくてつぐなうが大事。おあずけにすると喧嘩が勃発。それは子の望むところだから。


・投薬

投薬も良いが、それだけでは治らない。膝を痛めた人のサポーターみたいなもの(あまり興味がなかったので読み飛ばし)。


・かんしゃく・不安・抑うつのコントロール

前頭葉の機能は情動のコントロールもするので、そこの機能不全で生じるもの。これについては薬が良いかも


・栄養

タンパク質、ミネラル、鉄、亜鉛、マグネシウム、必須脂肪酸などは脳を目覚めさせるのに良い


・親の子供への介入の必要性

栄養や薬は脳を覚醒させるのには役立つが、社会や勉強に適応するスキルは教えて身に付けさせる必要あり。


○基本原則

・無理なくできる課題を設定

・子供が話を聞いていることが大切

・要点を押さえて具体的かつ簡潔に

 一度に一つ

・動機づけ

過大な罰・ご褒美(自宅謹慎とか重い罰をあたえるとかあるいは、千葉のネズミ園につれてくとか)は効果がない。それよりは、日々労せずして手に入れているささやかな楽しみ、日常的な娯楽を学習の動機づけに使う。

片付けしたらサッカーいっていいよ。でもしなかったらなしね。どちらにしても自分次第だよ。と。

人生で労せずして得られるものはないということを教えるきっかけにもなる。

・子供は自分のことを尊重して気にかけてくれる人のいうことをよく聞くもの。

・肯定的なふれあい(話をする、くつろぐ、一緒に遊ぶ)を習慣的にもつこと。


○親からの指導の具体

・一般的な強化の方法はADHDには効果なし。より体系的な行動修正法が下記。

いずれも良い行動にはポイントを加算。望ましくない行動にはポイントを減算。ポイントに応じてささやかな報酬。

●ポイントシステム

●スタートチャート

●トークンエコノミー


もっとシンプルにするなら

●〇〇したら、☓☓してよい のルール


※〇〇しない場合はいかなる活動もしてはいけない(保留(タイムスタンドスティル;時間が止まっている)状態)。親の要求に応じないとあらゆる活動を開始できない。時間制限(タイムアウト)とはちがい、もし反抗的な態度をとったら埋め合わせ(多めに手伝いするとか、マッサージするとか)をする。


罰と違うところは、子どものでかた次第で決まるということ。


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印象的なのはADHDを前頭葉の機能低下状態であるとし、決して親の力でおさえつけるでなく、子どもの主体性を尊重して解決を目指す姿勢を意識しているところでしょうか。


勉強になります。


我が子も感情のコントロールができなかったり、一つのものに集中すると切り替えられなかったりと、前頭葉機能低下と思しき現象を認めています。

だからといって、手取り足取り親が介助してしまうのではなく、うまく条件や約束事を取り入れて、少しずつ自己解決していく姿勢が必要なのだろうとおもいました。


親もまた、成長していかなければならないということですね。身につまされます。


本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。