〈イスラエルはどんな国?〉

 ウクライナ戦争に続き、ハマス・イスラエル戦争が世界から注視されています。イスラエルがユダヤ人の国であることは、多くの人が知っているかもしれません。でも「ユダヤ人とは何か?」については、よく分からない人が多いようです。 ユダヤ人とは、元々はアブラハムという人の子孫でした。後に、ユダヤ教に改宗した人もユダヤ人とされるようになったそうです。では「ユダヤ教とは何か?」というと、モーセが書いた神の律法に従う宗教です。律法の中でも、十戒は特に有名ですね。

 

〈キリストの先祖になった人〉

 アブラハムは「ユダヤ人の父祖(ふそ)」と呼ばれています。マタイの福音書は「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストについての歴史の書」という言葉で始まっています。「子」とは子孫の事なので、アブラハムとダビデはキリストの先祖ということです。アブラハムは神からとても重要な役割を与えられました。どんな役割でしょうか?それは救世主が現れる民族を生み出すことでした。アブラハムは裕福な人で、家も土地も持っていました。しかしその地方は間違った宗教が広まっている場所でした。神はアブラハムにそこから出るように言いました。

 

「あなたが住んでいる土地を出て、あなたの親族と父の家族から離れ、私が示す土地に行きなさい。私は、あなたから偉大な国民が生まれるようにし、あなたを祝福し、あなたの名を偉大なものにしよう。あなたを通して人々は祝福を受ける。」(創世記12:1)

 アブラハムは神への強い信仰を持っていました。それで、行き先を知らなくても旅立ちました。神が与えると約束した中東のカナンの地は「乳と蜜が流れる地」と言われるほど豊かな土地でした。

 

〈映画「十戒」に描かれた歴史〉

時が過ぎアブラハムのひ孫の時代に、飢きんのため一族はエジプトに移住します。そこで暮らすうち数が増えますが、虐げられるようにもなりました。そのためモーセに率いられてエジプトを脱出します。この史実が映画「十戒」で描かれています。ユダヤ人はカナンの地に戻り、国を作ります。そしてそこが、救世主キリストが生まれる国になるのです。キリストこそが人類を救う中心人物です。

 

〈人類救済計画〉

神の人類救済計画はいまや最終段階に来ています。「終わりの日」のしるしとして予告された、戦争、地震、感染症の流行、犯罪の増加などが全て起きています。今後出てくるのは、「平和だ、安全だ!」という宣言、それに続いて宗教の弾圧です。「終わりの日」とは、人類の滅びの日ではなく「悪の滅びの時」なのです。悪から離れ生き残りましょう。悪が滅ぼされれば、地上はエデンの園のような平和で美しい楽園になるのです!

 

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神の友アブラハム