皆様こんばんは。

相変わらず眼精疲労です。
でも昨日よりマシかなー。
ジューススタンドでフレッシュブルーベリージュース飲んだのが効いたのかな(笑)。

ではでは、今日のブログは昨日の続きです。

☆  ☆  ☆

老朽化したエレベーターの扉を無理矢理こじ開けて、5階に出た。
目の前には幅の広い廊下が見える。
左手には窓があり、アイボリーホワイトの内装だった。
しかし、それだけだ。
人のいる気配がなく、寂しげでさびれた様子で、この廊下を進んでいく気にはなれなかった。
奥に何か部屋があるのかもしれなかったが、別の階に行くことにしてエレベーターまで引き返した。

今度は右側の、大きい方のエレベーターに乗った。
中には人がいて(よく覚えていないが、50代くらいの男性だったように思う。)
エレベーターの中心には支柱があり、その支柱には長さ1メートルくらいの木の棒のようなものが水平に取り付けられていた。
それは私には「人が押して動かす回転レバー」のように見えていて、もしかしたらこのエレベーターは昔は人力で動いていたのだろうか……などと想像が膨らんだ。

私がエレベーター内の様子を興味深げに観察していたせいか、そばにいた男性が
「このエレベーターは “ネジ式” だよ」
と親切に教えてくれた。
ネジ式と言われても私には何のことかさっぱりわからなかったが、C1に戻ってから調べてみると
「ネジ式エレベーター」
というものがあるらしいことがわかったので驚いた。
昇降機には様々な駆動方式があり、その一つが「ネジ式」なんだそうだ。

それにしても、アストラル界の乗り物というのはもっとハイテクなシステムで動いているものだとばかり思っていたが。
意外と物質界のシステムと大差ない設備も多いのだろうか?
それともこの施設はかつて物質界に存在していた建物の写しで、このような旧式のエレベーターが実在していたということなのだろうか。
ともかく私は他の乗客が降りるのに合わせて、改めて2階で降りた。
やはり扉は開閉しにくく、出るのに苦労したが。

2階は本棚やテーブルの並ぶ資料室だった。
棚もテーブルもすべてが古めかしく、ヨーロッパのアンティークを思わせる。
子供が見やすい丈の低い書棚を見てみると、マンガの書き方の実用書が並べられている。
この資料室を訪れる人は少なく、人気のないジャンルの書棚はすっかりホコリをかぶっていたが、漫画の描き方本のコーナーだけはたいそうな人気だった。
小学生くらいの子供が数人来ていて、部屋の中でこのコーナーだけにぎやかだ。

ここで突然、私の記憶が蘇る。
……私はかつて、ここに来たことがある。
ここはナイトスクールで、私は何かを学びにここへ来ていた。

当時ここはもっとにぎわっていて、クラスメートも大勢いた。
今はすっかり寂れた様子だけれど、かつては楽しい学び舎だったのだ。

(※アストラル界を訪問していると、突然フッとその次元での出来事を思い出すことがある。)
……だけど、ここは一体何の学校だったろうか。
どうしてもそれが思い出せない。

あたりを見回すと、ホコリをかぶったガラスの書棚の前で資料探しをしている男性が目に入った。50代くらいの色黒の男性だ。
「すみません、ここは何のスクールですか?」
と男性にたずねると、
「文化・風俗だよ」
との答えが返ってくる。

今は「学校」というより「資料館」のようだが、ここはかつては文化・風俗に関するいろいろなことを学べるナイトスクールだったようだ。
学校としての機能を失った今でも、文化・風俗に関する資料がここに集められ、資料館として一部のマニアに利用されているらしい。
かなり古い歴史的貴重資料もあるようで、マニアにとってはホコリをかぶった書棚も宝の山なのだろう。

このあたりでC1に帰還した。

☆  ☆  ☆


念のため書いておきますが、「風俗」ってヤラシイ意味じゃないですからね。
「風俗」というのはそもそも、
ある時代や社会、ある地域や階層に特徴的にみられる、衣食住など日常生活のしきたりや習わし、風習のこと。
なんだそうですよ。(↑青字部分、ウィキペディアより抜粋。)

私は昔(高校・大学時代)、文化史研究が好きでそんな学科の大学にも行っていたので、その関係でこちらのナイトスクールに通っていたのかもしれません。
それとももっと昔、どこかの前世で寝てる間に夜な夜な通ってたのかもしれませんけど。

この資料館がどこにあるのかはっきりとはわからなかったのですが、たぶんシャンバラ(地球アストラル界)のどこかにはあると思うので。
文化史研究が趣味で古い資料をお探しの方は、こちらを訪問してみるといいかもしれません。
その際、エレベーターは大きい方に乗って下さいね。
小さい方は、狭い上になぜかトイレです(笑)。

ではでは今日はこのへんで!