今日は、技術屋さんにビジネスプレゼンで事業を作りましょう、という話をします。

 

もちろん、技術屋さんは技術開発や技術改良に忙しくて、ビジネスすなわち事業化なんてやってる時間はないと考える方もいるでしょう。いや、その方がひょっとしたら圧倒的に多いかもしれません。

 

それも一理あります。特に若い技術者の皆さんについては、私も同じ意見です。やはり若いときに自分の分野のほんの一部でいいから社内で、さらには日本で、大きく出れば世界でトップの知恵を持つということが、その後の社会人人生を送る上で核になることだと思っています。

 

ただ、ある程度経験を積んできた技術者は、自分の技術をビジネスにすることを考える必要が出てきます。そして、宣伝マテリアルを作るだけでなく、自ら技術営業におもむく場面もあるでしょう。でも、あなたはその時にも「これは自分の本来の仕事じゃないんだけどなあ」と思うかもしれません。

 

でも考えてみてください。あなたの技術はあなたが一番よく知っており、あなたが話をするのが一番効果あるはずじゃないですか。それと、あなたの技術を売ってきた営業に手柄を取られるのもうれしくないじゃないですか。

 

なかには、金を儲けるというと潔癖でない印象をうける清廉な方もいるかもしれませんが、世の中の役に立つことをやるんだということを第一に考えればいいと思います。それに自分の技術を自分の専門家仲間だけじゃなく、もっと世の中に広く知ってもらいたいと思いませんか。

 

そこで、技術プレゼンからビジネスプレゼンに脱皮することを考えましょう。専門外の人に向けた技術プレゼンが出来ていれば、そんなに大変な変更があるわけではありません。要は、自分に向いている視線を外から見る視線に変えればいいのです。具体的には、相手のニーズは何か、自分の技術は相手にどのように役立つか、ということをプレゼンに入れればいいのです。

 

「あなたのニーズのこういう所に役立ちますよ」と言ってあげれば、それが相手の心に刺さるのです。

 

さあ、技術屋の皆さん、新たな一歩を踏み出しましょう。