アナウンサーは多くの方々の心に訴え、共感してもらう仕事であるため、
多くの方々と似た感性を持っている人、すなわち、
心の根っこはごく普通、という人が向いています。
また、少々変わった人だとしても、
視聴者の心を意識してコメントやリアクションを考える・・・
というライフスタイルを重ねていくうちに、
普通の感受性や心の素直さを大切にする人物に仕上がっていきます。

お買い物番組なら、安さに対して素直に喜べる感性。
(NG: 安さに喜ぶなんてお下品、という感性。
   素直さがなく、少数派だからNG。)

素人さん達の歌番組を見て、素直に歌唱力に感動できる心。
(NG: 全く感動せずに、「素人が人前でみっともない」と斬る人。
   素直さがなく、少数派だからNG。)


大多数の方々と同じ感性を持つことと、素直さ。
この2つは、年代性別に関係なく
どのアナウンサーも持つべき要素です。

とはいえ、この2つにアナウンス能力さえあれば番組を持てる、というのは
局アナウンサーだけです。
35歳を超えた女性が
放送局の社員という枠から飛び出している状態で
フリーのアナウンサーとしてお仕事を取っていくには、
若さでもなく、アナウンス能力でもない、
全く別の要素に複合的に助けられるケースが多くなっていきます。

私の場合は、

A: 数年間に渡る外国での取材実績
B: 金融経済ニュースのリポート実績

に助けられました。

AとBを細かく分析するとこんな感じかなダウン


1 普通の局アナウンサーが持たない実績(A,B)

2 芸能人MCが持たない実績(A,B)

3 通訳不要なうえに、日本の報道に相応しい用語で生中継できるから
  放送局側としてはお得な存在。(A)

4 金融経済ニュースの視聴者層が求める「マーケット情報の信頼性」は
  ある程度の金融バックグラウンドがないと生み出せない。(B)

5 個性的な経歴に見える (A,B)


ちなみに、可愛げのない言い方ではありますが、
この1~5を全て満たしたうえで、さらに局アナウンサー経験を加えれば、
あまり競合者もいないだろうから
45歳くらいまではアナウンサーのお仕事で食べていけるだろうな・・・
と計算したうえで行動に移しました。
(書いてみるとホントに可愛くないなショック!

まぁ、こんなことやっていたから、局アナ受験に臨む時には
三十路を過ぎちゃっていたのですがあせるあせる

逆に言うと、競合のない自己を確立すれば
少々年齢のハンディがあろうと
局アナウンサーにも受かりやすいし、
フリーアナウンサーとしてもそこそこ食べて行けるよ!!ってことです。

もちろん、上に書いた「普通で素直な心」は
絶対に手離さない状態を保ったうえでのことですが。

私のような、大したルックスも持たず、
声だってずば抜けて良かったわけでもない人間でも

「普通っぽさ + 競合が少ない個性」

があれば
局アナウンサーという高倍率を勝ち抜き、活路を見いだせるんだよクラッカーってことです。

「普通っぽさ + 競合が少ない個性 + 
  局アナウンサー経歴」

があれば、
アラフォーだろうとフリーアナウンサーとして食べていけるよクラッカーってことです。

(上記Aで示した海外で記者。
海外記者になる方法については、機会があればお話しますが、
勇気と身軽さと30~50万円の貯金があれば努力次第で誰でもなれます。)


実際に、上記1~5を証明するポートフォリオ(記事、論文、出演した映像資料)のおかげで
東京で手に入れたお仕事はこんな感じ・・・

* 芸能人の英語力を斬る英語のプロ(某地上波TV)
* FCバルセロナ・グアルディオラ監督のインタビューとリポート
    (某FMにてシーズン中毎週)
* ロンドンブーツ淳さん司会の番組で格闘家達の通訳兼リポート
    (某地上波TV)
* アメリカ・コロラド州知事の来日祝賀会で司会
* 国際ニュース番組の金融マーケットキャスター
    (某地上波TVでレギュラー)
* 経済教育番組の司会(CSのTVで3年半レギュラー)


全部、37歳以降に得たお仕事です。

情報番組やニュース番組でレギュラーを取るのを目標にしている人なら
もう少し若いうちに動いた方が良さそうですが
「アナウンサーとしてのベース + 競合しない個性」があれば
アラフォーになってもこれくらいの仕事が来るよ!!ってことを知る
目安にしていただければと思いますラブラブ

ちなみに、こんなことをやっていたら
実家のある県の放送局から局アナウンサーのオファーが来ました。
受験していないのに、突然に、です。その時御年38歳。

やはり目視できる実績を積むのって大事なんだな、
誰かがどこかで見てくれているものなんだな、と実感しました。
(CSレギュラーがあったので辞退しましたが
38歳でも局アナのお誘いを頂ける事実に驚いたものです)
 
よく、局アナウンサーをやめてフリーになってから
「○○アナウンス賞を受賞しました」「同期の局アナとCDを出しました」
といってアピールするも
関東エリアではなかなかお仕事が見つからず、
慌てて野菜ソムリエやファイナンシャルプランナー2級を
取得する方がいらっしゃいます。

もともとその分野に興味があって取得するのなら分かるのですが、
TV出演の機会を狙って取得する資格としては、正直なところ
自分よりもビジュアルが上で、かつ、
自分よりも若い子がオーディションを受けに来たら
風の前の塵のごとく吹き飛ばされてしまうレベルの資格だと
言わざるを得ません。

だって、この資格保持者って
アナウンサー業界では既にメチャクチャ多いもの。
つまり、うちの業界では普通すぎて、今から取得しても大きな武器にはならないの。
番組を取るためのカギにはならないの。
残念だけど・・・
(地方局では野菜ソムリエやFP2級って武器になるのかな?
どうなんだろう・・・?)


番組を取るなら、資格よりも目視できる実績を積むこと。
「誰もが活動実績を目視できるようなポートフォリオ」を作るのです。

では、私がどうやって実績を積んだのか。
いや、実績を積むためチャンスをどうやって得たのか。

それについては、説明すると結構長くなりそうなので、
また次回にでもお話することにします。


Mayでした!テレビカラオケ



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