キー局の女子アナに内定したものの
銀座でホステスをしていた経験を放送局から憂慮され、
一旦は内定取り消しとなり、
一転、内定取り消しが取り消しになった騒動がありましたね。

これについて、元局アナの視点から私見を綴りたいと思います。
長くなるので、前編後編に分けたいと思います。


局アナの仕事内容は多岐に渡りますが、その中に
「ニュースを伝える」という大事な仕事があります。

ここでまず考えていただきたいのですが、ニュース番組における主役は誰でしょう?ということです。

ニュースを読んでいる局アナでしょうか?それともニュースに挙げられた取材相手でしょうか?


違います。 主役は、視聴者です。

局アナはニュースを伝える「素材の一つ」、取材相手はニュースを構成する「素材の一つ」です。
(もちろん、取材相手への人道的な配慮は極力しますけどね)

局アナはニュースを、主役である視聴者の皆さんにきちんと届ける役割をまっとうするために、
発声・発音を訓練し、滑舌を鍛えます。
発声、発音、滑舌が悪いと、なめらかにストーリーをお届けできないからです。
(まあ私も噛んだりしましたが汗)

全て、主役である視聴者のためにやっていることです。


主役である視聴者の集中力を邪魔しないために、
ニュース番組のアナは服装についてもある程度戦略的にコーディネートします。

たとえば、ブンブン揺れるような大きなアクセサリーを身に着けるのを極力避けます。

なぜか? 

画面の向こうで大きなアクセサリーが振り子のようにブンブン揺れていたら、
視聴者の視覚はどうしてもアクセサリーに反応してしまい、
ニュースの内容に集中力を注ぎきれなくなるからです。

局アナは視聴者の集中力を邪魔してはならないのです。視聴者が主役なのですから。

そして、視聴者の大半は保守的な方々も多いです。
家にいる時間、つまりテレビを見る時間が長いのは、サラリーマンや学生ではなく、主婦や初老以上の方々だったりもします。


では。


画面の向こうでニュースを読む人が、
あまりに色眼鏡で見られがちな過去を持った人物だったら…

青の人がニュースを読んでいるとき、数多くいる保守層の視聴者達の意識は、
ニュースの内容にだけ向けられるでしょうか?
「へえ、今日はこんな出来事があったんだ」と
彼女が読む「ニュースのみ」に集中力を向けられるでしょうか?

頭のどこかで
「このアナウンサー、昔は○○だったんだよなー」と、
ニュース以外の部分に対して多くの意識を向けてしまい、
ニュースの内容に対して集中力が失われるのではないでしょうか?


内定先の放送局は、内定取り消しの理由に「清廉性」を挙げたそうですが、私の視点はそこではなく、
局アナの実務面でのパフォーマンス、つまり、視聴者の集中力を邪魔しないという重要な任務を果たせるのか、そこが気になりました。
「実務」として局アナをやってきた視点から、
今回話題になった内定者さんが、はたしてニュースをストレートにお伝えできる存在として妥当なのか、考えさせられました。

後編に続きます。(数日後にアップします)



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