





1度目の採卵で胚盤胞5個と初期胚1個、計6個凍結し、5日目胚盤胞(4AB)1つを移植し妊娠に至ったため、5個の凍結胚がありました。治療再開し、G-CSF注入法(SEET液がもうないため)にて5日目胚盤胞3BBを移植しましたが陰性でした。残りの凍結胚は、5日目胚盤胞4BC、6日目胚盤胞4BC、6日目胚盤胞3AB、初期胚8G1の4個です。
先日、数項目の不育血液検査の結果により以下3項目が基準値外となり、チラージン、ビタミンDと亜鉛サプリメントの服用にて現在基準値内となっております(現在も服用しております)。
・TSH : 3.87 → 0.69
・250HビタミンD : 21.0 → 35.2
・血清銅 : 212 → 135
・銅亜鉛比 : 3.2 → 1.3
①今後の移植方法は、先生ならどの方法が良いと思われますか。
A 再度G-CSF注入法にて6日目胚盤胞3ABの1つ戻し。
B 前回SEET法にて妊娠に至っているため、2段階移植にて2つ戻し。
②もし今回2段階移植とする場合、どの組み合わせが良いと思われますか。
③今回の移植がまた陰性であった場合、その次の移植方法は2段階移植を検討しておりますが、今回、G-CSF注入法を選択した場合も含めてその後の治療方法,組み合わせをどちらもご教示ください(現在ある凍結胚をもって治療を終了しようかと今のところ考えております。もしも採卵するにしてもあと1回だけの予定です)。
④ 先生の過去ブログを読み返し、2段階移植の方が自分にとって良いのではないのかとも思っておりますが、双子のリスクも重々承知しているため悩んでおります。もし、今回初期胚盤8cellと6日目胚盤胞3ABの組み合わせで2段階移植とする場合、双子になる可能性は何%くらいになりますか(あくまでも、移植方法選択における参考程度の質問です)。
【回答①】
第1子の治療が基本になりますが、出産後に新たに生じる着床障害の可能性として、慢性子宮内膜炎があり得ますので、BCE検査の実施をお勧めいたします。
①慢性子宮内膜炎があれば治療後にA、慢性子宮内膜炎がなければBが良いでしょう。
②2段階移植の場合には、8G1+3ABの1択です。
③慢性子宮内膜炎があれば治療後にA、慢性子宮内膜炎がなければBになりますから、どちらになるかで対応が変わります。
慢性子宮内膜炎あり→A:G-CSF+3AB→8G1+4BC(5日目)→もう一度採卵
慢性子宮内膜炎なし→B:8G1+3AB→4BC+4BC
④ 8G1+3ABで双子になる可能性は15〜30%程度だと思います。
なぜ、慢性子宮内膜炎があれば治療後にA、慢性子宮内膜炎がなければBが良いでのでしょうか。理由をお聞かせ願えますでしょうか。
慢性子宮内膜炎があれば治療後にA=G-CSF注入法+3AB
慢性子宮内膜炎がなければB=2段階移植(8G1+3AB)
【回答②】
第1子を「SEET法+4AB」で妊娠されています。第2子では、「G-CSF注入法+3BB」で陰性です。SEET液はもうありません。この方の必勝法は「SEET+胚盤胞」ですが、SEET液はもうありませんので、必勝法を踏襲するのであれば、SEET法の原点である2段階移植を選択するしかありません。しかし、この場合は双子になる可能性があります。
ポイントは、出産後に新たな着床障害が生じたかどうかと、双子妊娠は極力避けたいことです。もし、慢性子宮内膜炎があるならば、それによる着床障害がクリアできれば妊娠できるはずですので、第2子の初回治療と同じ方法を実施すれば、上手くいく可能性が高いと思います(A)。しかし、慢性子宮内膜炎がないのであれば、SEETの代わりに初期胚を用いる2段階移植(B)が有効だと考えます。
