日本人観光客グループがチェックインしているさなか、個人旅行の私にも順番が回ってきた。
いつも やっていることなので、チケットと旅券・・・いや、帰国の為の渡航書をカウンターに置き、飛行機に預けるスーツケースを重量計に乗せる・・・
と、その時。
「パスポートは?」
とカウンターの女性は聞いた。
「ここにありますが」
と、答えつつ、まぁ、仮のパスポートって感じだけど、と心の中で思う。
「失くしたのですか? いつ? 到着してすぐ? それは大変でしたね。
ちょっと待っていて下さい」
そういうと、女性は何処かへ行ってしまい、しばらく戻ってはこなかった。
待つこと数分。
彼女はイミグレーションと連絡を取らねばならないと言い、目の前で電話をかけている。
まさか、こんな所で足止めを食うなんて・・・。
これまで走り回って書類を集め、もう、帰るだけだと思っていたのに。
私の隣で先ほど、観光グループにチェックインの説明をしていた日本人ガイドの男性が、顔色を変えて、カウンターの女性に聞いた。私にではなく・・・しかも、英語でっ!
「パスポートを失くしたって???」
「大丈夫よ。彼女は、すべての必要書類をちゃんと持っているから。
確認の電話が必要なだけ」
な~んだ。
ほっと胸をなでおろす。
今度は、ガイドさんの質問が始まった。
「一体、いつ、何処で、どうやって失くして。。。それから、自分で申請する時間あったのですか?」
まるで、ガイドさんが失くしたかのような慌て方・・・。
無理もない・・・???
