私が生まれ育った故郷は
競走馬が有名な場所で周りは
牧場ばかりでした。

見渡す限り馬や牛ばかりです。

私の実家も牧場で酪農を営んでいました。
乳牛、黒毛牛、馬、羊、うさぎ、犬、猫、鶏
カメなど様々な動物がいました。
まるでムツゴロウ王国びっくりマーク
(写真はイメージです)

動物相手の仕事なので両親は
365日、朝から晩まで働いていました。

周りの家も親戚の家もほぼ全員牧場で
お母さん達は外で働き、それ以外は
家事や育児など休む間もなく動いていました。

私の母は東京生まれ東京育ちでしたが
馬に憧れこの地にやってきて
酪農家に嫁いできました。

慣れない環境やお姑さんとの同居。
仕事は山のようにあり
朝から晩まで働く毎日。

そんな中、年の近い子供3人を抱えて
一生懸命働いてきました。

休む時間も一人の時間も持てずに働く母。
いつもちょっとピリピリしていて
子供ながらに、大変そうだなぁ、と
思っていました。

自分の事は自分でやったり
稼業を手伝う事は出来ましたが
それでも仕事量が多すぎて
休む事もあまり出来なかったと思います。

おまけに姑との同居で
家の中でくつろげる事も無かったと思います。
そんな様子を見ながら育ち、気付いた時には

お母さんを元気にしたい。

という想いが自然と自分の中にありました。
どうしたらお母さんが幸せになれるかな、
と常に頭の中にあったと思います。

稼業を手伝う事は一時的な助けには
なりますが、根本的な解決には繋がない。
自分の無力さを感じる事もありました。


長くなりましたので②に続きますにっこり