わたしが 高校生だったころの思い出日記です。
あれは 何年前・・・・ (-_-) 遠い目・・・
あれは高校の時の出来事だった。
毎日、電車通学をしていた電車のなか。
毎日の事なので、自分の乗る車両は大体決まっていて、
またその車両に乗車してくる人々も大体決まっていた。
そんな訳で、高校3年間も通っていたら、おなじ車両の人の顔をだいたい覚える。
高校生と言えば、なにがあっても楽しい年頃で
同じ車両に乗っている人に友達と勝手に「あだ名」をつけて楽しんでいた。
あだ名を付けられた幸運(不運?)な人の一人に
「きのこ」と名付けられた人がいた(近隣の男子高校生)
なぜ「きのこ」なのか。
それはもう、みるからに、文句なしに「きのこ」だったから。
主に髪型。
そして雰囲気。
後ろから見ても、前から見ても、横から見ても、どこからみても
「きのこ」なもんで、勝手に「きのこ」と呼んでいた。
そしてここから、まよこときのこのアンビリーバボーな一日が始まる。
ある朝、友達といつものように駅の改札を通ろうとしたら
見ず知らずのおばちゃんに腕をつかまれ
「ちょっと、あなた!なんちゃって高校の生徒さん?!」
と声を掛けられた。
おばさん、なんかせっぱ詰まった様子。
そうですけど。と答えるとそのおばさんは
「それなら、カビ線に乗るわよね?
うちの息子が自転車のカギを忘れていったから、
渡してほしいんだけど!!!
カビ高校の生徒でカビ駅でおりて
そこから自転車にのって学校に行くのよ。」
考えてみればムチャクチャなお願いだ!
カビ高校の生徒と言ったってわんさか乗っている。
大体、カビ線は4両もあっていつも満員。
その中の、見たこともない一人を見つけてカギを渡せなんざぁ無茶苦茶だ。
「あ、でも…高校だけじゃぁ分からないから…」
と断ろうとしたら、間髪入れずおばさんは
「カギがないと息子が困るのよ!!
ねっ!お願いっ!
カビ高校の制服を着た、
きのこみたいな子だから!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!
奴だっ!!!!!
きのこに違いないっ!!!!
母親までもが自分の息子を「きのこ」だとおもっていたんだ!!
友達とまよこは、驚きとおかしさで顔を見合わせ
だけど、確信に満ち
笑いをこらえながらカギを受け取ってその任務を引き受けた。
今思えば
「きのこ」と言ったとたん、「あ、なら分かります。」と
すんなり受け入れられた、そのあたり 母としてどんな気持ちだったんだろ・・・。
おばさんと別れてからそのあとはもう、
おなかがよじれて涙が出るくらい笑った!
息が出来なくて狂い死にそうになった。
そして何とか一命をとりとめ
ドキドキしながらいつもの車両に乗った。
いた!!
きのこだ!!
べつに好きでもなんでもないのに、友達と手と手を取り合って喜んだ
そして、きのこを観察。
かわった素振りは無い様子。
そりゃそうだ
カギを忘れてしまっていること自体に気付いてないのだから。
降りる駅になってきのこは降りた。
まよこ達も後を付いて降りた。
ストーカーのように観察は続く。
きのこは自転車の所に行って、なにやらモゾモゾカバンやポケットを何か探している様子
「間違えないね。行く??」
確信をもち、きのこに近づいて
そして、ようやく無事カギを渡したのだ。
「わかちこ駅でお母さんみたいな人から頼まれました」
と言って渡したが、もちろんきのこは呆然としていた。
お母さん?
どうして自分のことが分かったんだ?
頭の中でグルグル回っていたに違いない!
こうして、見事に任務を全うし
達成感で満たされたまよこたちは、あっけにとられるきのこを尻目に
学校へむかったのである。
あの時のきのこは
いまも まだ きのこなのかなぁ・・・・
きのこ知ってるひと ぺたっと →
END