小学校のプール授業についての衝撃
去年の6月のお話です。(学校にプールがないので、年に二回だけスポーツアカデミーにバスで行ってのプール授業があります。コロナで中止だったのがようやく再開されました。)ママ「プールどうだった?楽しかった?」いっくん「もう最悪なんだけど!俺、泳げないのにさぁ、泳げるグループに入れられたんだけど!もう信じられない!」その頃の双子は、ビート板を使って25メートルを泳げるようになったくらいで、泳げる、というにはちょっと足りなかったのです。はなちゃんの解説付きで聞いてみると、まず、習熟度別に3グループに分けてやるということ。はなちゃんとお兄ちゃんは泳げるAグループだったというのと、BとCは泳げないと聞いてましたよ。それでママが今まで知らなかったのはBとCの基準。いっくん「最初はさ、Cグループに行ったんだけど、顔を水に付けられるからってBグループに行かされて、Bに行ったら水に浮けるからってAに行かされたんだよ!泳げないのに!」いっくんがこんなに饒舌に語るとは、よっぽど衝撃だったんでしょう。(普段学校のことは聞いても話してくれません。)Cは顔に水を付けられない人。Bは水に浮けない人。Aは泳げる人。AとBの隔たりがすごくない?Aはプール教室に通ってる人ばかりで、6年生にもなると四泳法マスターしている子ばかりだとのこと。双子みたいにバタ足はできるって子はいないんだって。でもAグループの出来る子とは差がありすぎるから、Bに入れてもらえないの?と聞くと、BとCの人数が多すぎて、水に浮けたらAグループ決定なんだって。学校にプールがあった時代は、バタ足が出来ない子自体いなかったのに。何かあったときに浮けないと生死に関わるかもって双子にプールを習わせ始めたけど、こんなだったとは。「はなもね、最初Cグループに分けられたよ~!でさ、すぐにBに回されて、で、すぐにAになった!同じだね~!はなも出来ない子に見えてたみたいよ~(笑)」はなちゃんはケラケラ笑って、回された時の様子を「こんなに感じでしょ」みたいに双子と話しています。いや、はなちゃんは喋れるんだから、最初から先生に泳げますって言えば良かったと思うけど‥。プールの維持費が大変だとか、少子化っていうのは分かるけど。なんというか、昔は当たり前に享受出来ていた体験が、お金がないと出来ないって、世知辛い世の中になったなぁ、と思います。アカデミーの室内プールもいいけど、昔の、「今日は暑いからプールが空いてたらプールに入るか!」って授業を変更したり、寒い日に、プールから上がると余計寒いからお風呂みたいにプールに浸かりながら唇が紫だって笑いあったり、日差しの強い日に日焼けして皮が剥けてヒリヒリしたり、そういう時間の共有が出来ない時代になったのは寂しいなって思います。