まぁまぁおわりみないこと
~その3~
夫は、お気に入りのリビングの椅子にほっとしたように腰を下ろす。
「デイサービスは楽しかった?」
と尋ねる私に、夫は首を横に振る。
(えっ?
)
「家にいる方がいいの?」
夫はこっくりと頷く。
「そうなの。そうよねえ。ここはあなたの
お城
だものね!」
すると「えっ、これ、お城なの?」と言わんばかりに、
夫の視線はゆっくりと部屋の片隅に。
そこには、私が片づけきれていない諸々がごちゃごちゃと押しやられていた。
(えっ
、あれ、いやぁ、まあ、まあ、まあ、
そこは見なかったことにしようよ
)
言葉もあまり発することがない夫が、
彼らしいこんなユーモアを素早く視線で
私に投げかけられる時がまだあるということが、私はうれしかった。
介護生活の中で見つけたささやかな、でも、大きな喜びだ。


おわり

今朝の朝食。
イングリッシュマフィンに紫蘇の穂を混ぜたツナサラダと
とろけるチーズを乗せてトースターで焼きました。
これはその昔、アメリカに留学していた頃、
寮のランチでときどき出されていたオープンサンド。
その時はイングリッシュマフィンをこんなにアレンジできるなんてって驚き、
その美味しさの虜になりました。
夫も大好きで元気な時はよく食卓に並びました❣️