保田クルージングでBANのお世話に | 父と子の横浜ヨット・釣り日記

保田クルージングでBANのお世話に

●3月30日(土)

・天気 晴 最高気温20度 風  南1→5m

・中潮 満潮20:23(140)干潮13:38(15)(根岸)  

・ポイント 保田漁港

 

●最近、雨や強風でずっとヨットを出せずにいた。この週末は天気がいいということで大島行きを狙うも、日曜日が強風なので、近場の保田に行くことにする。

 

・11:30 出航。弱風の上りだが、天気がよくて気分がいい。機帆走で観音崎を目指す。 ・14:10 観音崎通過。その後、いい風が吹いてきたので帆走に切り替える。

 

クローズホールドで東京湾横断。横浜側から行くと保田の手前左側は漁具が多いので、ワッチは重要
 
・16:20 保田漁港到着。スーパーODOYAで夕食を買い、ぷーやんの散歩をして寝る。
 

保田漁港内。ぷーやんは上陸がうれしくてジブに体を擦り付けて喜びを表現 →セールを布団だと思っている
 
 

●31日(日)

・終日保田停滞

 

●丸一日強風の予定なので、無理せず保田でもう一泊。

 

朝の岸壁散歩。「船長、今日は一日散歩デーっすね」
 

保田停泊中の楽しみはODOYAでの買い物。しかし、あまり魚が取れないのか地元産の海産物はほとんどない
 

お昼の東京湾の風。劒崎の最高風速はまさかの17m/s
 

夕方の散歩は保田市街めぐり。浮世絵を確立したことで知られる菱川師宣先生の誕生地があった。先生はここから江戸へ出て修行したのだろう
 

強風なのでコンパニオンウェイを風よけにして焼き肉。キャビン内だと匂いが残って大変
 

肉を食べすぎて寝るぷーやん。「当分肉はいらないっす」
 

●4月1日(月)

・天気 雨のち晴 最高気温19度 風  北0~12m

・小潮 満潮07:33(152)干潮15:17(28)(根岸)  

・ポイント 白帆

 

●本日の天気は雨のち曇り、最大風速は北の風8mで昼前から落ちる。ということで横浜に帰ることにする。

 

・5:30 出航。風がほぼないので機帆走で進む。それから40分後、あと少しで保田沖の漁具の群れを超えるというところで、いきなり「ガツン」とペラ付近に衝撃。エンジンが止まる。後進に入れても動かないので潜って確認することに。

 

スイミングラダーを下ろしてペラを見ると、太いロープと細いロープ、さらに網の切れ端と小さな浮きが巻き付いていて、ナイフを使っても切れない。時間をかければなんとかなりそうだったが、水が冷たく、低体温症の危険を感じたので船に上がる
 
●保田に帰るという選択肢もあったが、ペラに損傷がなく浸水もない。しかも、いい風が吹いてきたのでこのまま帰ることにする。これが一機掛けのボートだとアンカーを流して漂流することになり、運が悪ければ定置網に乗り上げるか岸壁に座礁。風で走るヨットの「強さ」を再認識する。
 

風予報だと8mの上りだが、予報が外れて12m/sまで風があがり、ぜんぜん船が上らない。ぷーやんはアフトバースに避難
 
・7:10 東京湾横断。しかし北の強風、おまけにこれから逆潮になるので観音崎までいったい何時間かかるかわからない。
「そうだ。こういう時のためにBANと契約しているんだった。近くの港に船をつけられればペラからロープを外すのは簡単」。
すぐに電話をかけようとするもHPに緊急用電話番号が乗っていない。私の知っている番号は古いもので通じない。しょうがないのでマリーナに電話をかけて調べてもらった。
・そのあとオペレーターと話をしたのだが、レスキュー艇をすぐに出せず、早くてもヴェラシスの開業時間の9時になるという。
おいおい24時間365日出動がウリだろ。こういう役人の天下り組織(たぶん)に緊急対応を期待した私が間違っているのか。かといって、この程度のトラブルで海保の手を煩わせるわけにもいかない。
などとつらつら考えていると、うちのマリーナがBANに加盟しているのを思い出しオペレーターに伝える。結局、自分のマリーナからレスキュー艇を出してもらうことになった。
・マリーナへの連絡からわずか30分でレスキュー艇到着。しかし乗組員が不慣れで曳航ロープをレスキュー艇に結ぶ手順を何度も間違え20分近くロスする。って、こんな調子でいざという時大丈夫かいな。その後、ロープがつながり曳航開始。順調にマリーナに向かう。
 

途中で海保の船に並走されハンドマイクで呼びかけられるもレスキュー艇はそのまま曳航。「何をしているか見てわからないのか! 波が高くて危ないからレスキューの邪魔をするな」と私が海保に抗議。向こうはおとなしく引き下がった
 
・11:15 帰港。とにかく疲れたので片付けもそこそこにしてシャワーを浴びて帰る。潜る気力がないのでロープ除去は木曜日に持ち越し。
 

マリーナ水面に入るとデッキに出て大喜びでジブセールに戯れるぷーやん。「やっぱりマリーナが最高っすね」。バウから出ている黄色いのは曳航ロープ
 

●今回のペラのロープ絡まりトラブルの総括。

・ロープと網の浮遊物は付いていた浮きの浮力により海面より数十センチ下にあったので発見はほぼ不可能

・いつエンジンが止まるかわからないので、機走中でも常にセーリングできる状態にしておくことは重要

・巻き付いたロープが太く網や浮きもついていたのでナイフでは除去できなかった。もっとロープ切断に特化したナイフが必要

・水中作業の際には面倒くさくてもウエットを着ること(裸で潜ったので体が冷えて作業がはかどらなかった)

・BANは夜から早朝はレスキュー艇が手配しづらいので早期出動を期待してはいけない

 

●今回ほどヨットでよかったと思ったことはない。エンジンが使えなくてもセーリングという燃料不要の移動手段がある。結局、BANにレスキューを頼むことになったが、風が変わるのを根気よく待てば帆走で帰ることも可能である。

 

●最後に

レスキューに来てくれたうちのマリーナのスタッフの方、ありがとうございました。

 

●ヨット

・ロープと網がペラにからまる(ロープカッター注文済)

◇やったこと

・なし

◇やること

・ライフラインの網修理

○追加

・ウォータポンプパッキン

○必要

・ロープカッター

・エンジンオイル

●釣り

・なし

◇やったこと

・なし

○追加

なし

○必要

なし