補聴器ユーザーの聞こえ方 | ちえの『てにをは』 決めた未来に流れ着く。

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心屋塾マスターコース73期卒業しました。
ディズニー、懸賞、日々の気づきの雑記帳

ちえさまです。

今日は補聴器の聞こえ方について。


その前にちょっと思い出話。
わたしは7、8歳くらいから
補聴器を使ってる。

小学校の聴力検査にひっかかった。
ぼんやりとした記憶の中では、
こんな検査だったような気がする。

背後に立った人が一定の声の大きさで
物の名前を言う。
目の前に置かれた紙にさまざまな物が
描かれていて、わたしは後ろから言われた
物のイラストを指差しする。
それが聞き取れず、わからなかった。


小学生まで聞こえの異常に
気づかれなかった理由はよくわからない。

わたしの母、おば、祖母が難聴で
聞こえにくいのが母の体感として当たり前。
だから母自身が接してほしいやり方で
自然とわたしに接していたためかもしれない。
例)後ろから声をかけずに正面から話す、
大きい声でゆっくり話す など。


聴力が弱いとわかってから、
三、四年生くらいまでの間、
普通級の小学校に加えて
「ことばの教室」に通級していた。


そこで発音の訓練だとか、
歌を歌って音程が取れるかをみたり、
人と話す時に表情や口元を読み取る
やり方を教わった。

歌いたくないのに、先生のアコーディオンに
合わせて一人で歌うのは嫌だったな。
親は室外のマジックミラーの外に居て。

赤ちゃんの時から聴覚障がいがあると
発音に影響が出るんだけど、
わたしの場合は発音がそれほど悪くない。

だから遺伝的要素が濃いけど
生まれつきとも言えないような感じだった。


やっと補聴器の話に戻るけど、
一番最初に使ったのは胸ポケットに
入れるタイプでした。
こんなの↓
わたしのは黒じゃなくて、肌色の箱型。
色がカッコ悪くてそれが嫌だったな。

ポケットに入れて、
そこからコードが出てるので
イヤホン付けてるみたいに見える。

わたしは人と違ってちょっと嬉しい
気持ちもあったけど同級生に
『お前、ラジオ聞いてるの?』と
言われたことを母に伝えたら
母がとても悲しんだことを覚えてる。


ポケット型の次は耳かけ式。

大学生になってから現在のような
オーダーメイドの耳穴式になりました。
成長期は耳の形も大きく変わるので
オーダーメイドの耳穴式は不向き。

耳穴の型にするメリットは
落としにくいことと、
音漏れが少なくなり聞こえやすいこと。


ちなみに一つの補聴器の寿命は
物にもよるけど5年くらい。
わたしはもっと長く使ってるはず。

母と祖母が使っていた補聴器は
お店の方が不思議がるほど長持ちして
15年以上使ったなんていうことも。


前回の記事で補聴器に慣れることが
大切と書いたんだけど、
補聴器の取り扱いという基本に加えて、
補聴器を通して聞こえる音に
慣れることが大切。


補聴器を着けると、機械を通している分
音の感じが変わるし、
音が大きくなるということは
音がうるさく響くこともある。

風の音、車の走行音、
食器を洗う時にぶつかる音、
ライブの爆音、
学校で机や椅子を動かす音、
チャイムの音などなど
耳に響く音があります。

上に書いた騒音は
普通に聞こえてる人もうるさいと
感じる音だろうけれど、
耐え難いほどではないのでは。


今は補聴器の技術が進んで、
騒音をぐっと抑えることができる。

それでもわたしは強風の日の風の音が嫌い。
電源オフで無音の状態にしちゃうことも。笑
(危ないからおススメしません)


人間の耳って、
聞きたい音と
そうでない音を
無意識に選別してるんだと思う。
人間の耳ってすごい。


補聴器を買ったらすぐに便利に
聞こえるだろうと思われがち。
そうではないんです。

補聴器購入店で本人に合わせて
補聴器の調整やメンテナンスを
してもらうことも大切。
(メンテナンスを軽視してる、
ヒドイ販売店もあるんだよーーー)


ある時、補聴器を買い換えて
家の外で鳴いてる虫の音が聞こえた。
虫の音がそんなにしていたなんて、
気づいていなかった。
聞こえるって、喜びだと思う。



とりとめなく書いちゃったけど、
おわり!