お姑さんは、

医者が予測した「今夜が峠」を、

そして次に言った「この一週間が山」を生き抜き、

二週間が経った今もまだ

意識が戻らぬまま眠り続けている。

そしてバイタルもかなり落ち着き、

昨日などは、

病院のベッドのお姑さんは目を見開き、

口をもごもごと動かす素振りさえ。

勿論全く見えておらす、対光反射も無く、

手足の浮腫みかなり進んできているのだが、

その顔だけを見ると植物状態とは信じられず、

不思議な気分になってくる。

お姑さんが倒れた事で、

子供たちと一緒に行くはずだった

立山アルペンルート・黒部ダムの日帰り旅行もキャンセル、

長男が行くべきだった「あしなが育英基金」の合宿も

万が一を考えキャンセルしてしまった。


(病状が落ち着いた今となっては

「行けばよかった!! 行かせれば良かった!!!」と思ってしまう)

それに、旦那が元気な頃、決まって子供達と行っていた海。

海は面倒だが、せめてレジャープールにでも

連れて行ってあげたかったし、

私自身もクラスメート達と遊びたかった。


(みんな海に行ったり、飲みに行ったりしている。羨ましいゾ)

きっと倒れたあの日、逝ったのなら

私達のショックは大きく、悲しみも深かっただろう。

でも今は「お姑さんさえ倒れなければ」と

ついつい思ってしまうし、

「どうせ助からないのなら早く決着がついて欲しい」

とさえ望んでしまう。


(私ってやっぱり人でなし?)